幌馬車2台の道楽日記

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Peugeot306CabrioletとPorscheBoxster987のオープンカー2台生活だったのがBoxsterを手放したので本当は1台だけ、といいつつただの旅日記かも

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越後妻有トリエンナーレ

今週末は、土曜日に職場有志で日帰り飲み旅行があったので、今年5月から半年振りに新潟で過ごしました。
土曜日はカメラを忘れてしまったのですが、途中で見たオブジェを建物仲間のsuzeさんに写メしたところ、たまたま翌日曜日に来られるというので、ご一緒させてもらいました。

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私が見ていたオブジェは、越後妻有トリエンナーレというアートイベントの作品の一つでした。
越後妻有(つまり)とは、新潟県十日町市と津南町の地域の名前で、トリエンナーレとは「3年に一度」という意味のイタリア語から転じて、3年に一度行われるアートイベントの呼び名になっているようです。
ゲージツには疎い私なので、建築系の作品を中心に案内していただきました。


再構築」という作品は、木造の倉庫のような建物の全面に丸い鏡を貼り付けたもの。
建物本体の姿は屋根以外はっきりせず、周囲を鏡写しにして、溶け込もうとしているのか?

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鏡を貼り付けてあるのは外壁のみならず、開け放った内部にも。
周囲を鏡写しにする外壁に対して、内部は合わせ鏡のように鏡に鏡が映る迷宮のような雰囲気。

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お次は、「もうひとつの特異点」という作品で、外観はごくありふれた木造家屋ですが・・・。

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建物の中に入ると、仕切り壁や2階の床が取り払われ、天井から壁から床から組紐が建物中央に向かってピンと張られ、遺伝子の螺旋構造のようなものを形作っていました。
それにしても、雪の重みに耐える柱や梁の立派なこと。

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また別のところに建つ、廃校になった分校を使った作品「枯木又プロジェクト」。
京都精華大学の教員と学生の作品ということで、校舎の前のサークル状の植栽もその一つ。

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校舎に入ってすぐの講堂兼体育館には、校舎を1/5サイズで再現した木製模型が天井から吊られていて、「校舎の中に校舎」状態でした。
また2階の床は紙粘土が敷き詰められ、冬場の様子を再現しているようでした、

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ちなみに各作品は、suzeさんの愛車・日産エクストレイルで見て回りました。

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またまた移動して向かったのは、「うぶすなの家」。
外観だけ見るとよくある古民家ですが、雪の重みで曲がった木材を使うなどこの土地ならではの造りに価値を見出され、リノベーションされたようです。

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陶器を主体とした作品展示がされていて、それらの陶器を使ってお食事もいただけます。
期待して午後2時ぐらいに着いたのですが、残念ながら食事メニューは売り切れ(涙)。

入り口に鎮座するカマドの煙突には、円筒状の陶器が被せられ、またカマド本体にも陶器の破片が張られていました。
2階には、階段箪笥に飾られた作品の数々。 階段箪笥って好きなんですよねぇ。

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この建物は「うぶすなの家」の隣に建っていたのですが、この地方ではあちこちに建っている「かまぼこ倉庫」がとても気になりました。
1階は駐車場(農耕機置き場を含む)、2階は物置に使われていることが多いようで、手軽なガレージハウスになるかなぁ、なんて。

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以上は十日町エリアで、この後は松代(まつだい)エリアに移動。


建築関係では有名らしい「脱皮する家」。
この建物も、外観はごくありふれた古民家。

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建物の内部は、縁側に床の間も普通といえば普通。
ただ、日に焼け煤で燻されたはずの風格ある木目が、少し薄め?

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よく見ると、壁から床から柱から梁まで、ありとあらゆる部分が彫刻刀で掘り込まれています。
特に床は歩くと、足ツボマッサージのようで気持ちよかったです。
家を建てるときはこんな床がいいけれど、手間がかかりすぎてメチャメチャ高くなるんだろうなぁ。

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ボランティアで受付や解説をしていたおばちゃんが、地のものを振舞ってくれました。
きのこに山菜に里芋の類など、やさしいいいお味でした。
食べるのも忘れて(うぶすなの家で食べ損ねた、苦笑)見て回っていたので、うれしかったです。

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最後に見たのは、「繭の家」。
元の養蚕家屋で、数十年ぶりに養蚕をしたことから、作られた作品だとか。
本来は窓のない養蚕部屋に縦窓を開けて、繭を円弧状に吊るした作品で、繭を取るために飛べない蚕に、空を飛ぶ夢を見せてあげるとかなんとか。

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また、繭を大量に並べた棚がチカチカ光り、スピーカーからは蚕が桑を食べる音が聞こえる作品も。 手前の大箱を開けると蚕の息遣いが止まり、中には絹糸が入っているという仕組み。
ゲージツも、単に見てわからせるだけでなく、ギミックとストーリーのヒネリがあるんですね。

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大箱に対して、床に置かれた小箱を開けると、2階床下というか1階天井裏に仕込まれた、この集落の冬景色が覗き込めました。

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この他にもいくつかの作品を見ましたが、特に印象が強かったのはこんなところでした。
越後妻有トリエンナーレ2009秋は、残念ながら来週末の3連休(11/23)で終わってしまうようですが、「うぶすなの家」は食堂として、「脱皮する家」は貸し別荘として、また来春以降も利用することが出来るようです。
他の作品は、3年後の2012年まで残されるのかどうか・・・。

ともあれゲージツに疎い私でも、建物という作品形態のおかげで、少しは身近に感じられました。


最後に、北越急行ほくほく線まつだい駅に併設の食堂で、遅い昼食というか夕食を。
近くに食べられそうな店はなく、お腹も空いていたので、特に地のものでもなんでもない親子丼です(苦笑)。

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この後、越後湯沢まで送っていただき、私は新幹線で新潟市へ。
suzeさんは駅前の温泉銭湯に入ってから、関越道で都内へ帰られたようです。
お疲れさまでした。
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Commented by suze(mon) at 2009-11-16 13:31 x
こんにちは。昨日はナビゲーション、ありがとうございました。
新潟の古民家。外側は意匠的に地味なものの、中から見ると柱や梁が重い積雪に耐えるために非常に立派です。また、この地方特有である曲がった木の梁などの部材、雪で曲がった木を使わざるを得ないことから、あのような形だったことは、この旅で知りました。
まさに匠の技、ですね。
古民家館のような施設以外では普段内部を見ることができないので、今回は建物系展示に絞って正解でした。
夏のトリエンナーレでは、もっと多くの学校や古民家などの空家を展示会場としていましたので、次回のトリエンナーレは、長期の休みを使って計画的に周ろうと思っています。
Commented by okuruma1970 at 2009-11-17 22:08
>>suzeさん
先日はいい機会を与えていただき、ありがとうございました。
普通の民家の骨格の立派さは、サスガでしたね。
アートイベントと名が付いていると、一人では絶対行かなかったと思いますが、アートはアートでもいろいろな解釈があって、(建築系など)興味が持てるものもあるものだなぁと思いました。
私は長期休暇は厳しいと思いますが、来夏も機会があればご同行させていただきたいものです。
Commented by 56F3R at 2009-11-17 23:04 x
雪国らしいやや深めの傾斜の屋根が雰囲気ですね。
里芋やぜんまい、ふきでしょか、お煮物、こういうので
日本酒やるの好きですね。学生時代の石打のスキー場での
バイトでは、毎晩、漬物や煮物で八海山でした(笑)
親子丼もなんでもなさそうで美味そう!
Commented by okuruma1970 at 2009-11-19 06:54
>>56F3Rさん
太平洋側に多い、平たい屋根の家屋とは対照的ですね。
私は学生時代、里芋や山菜の類が苦手だったのですが、飲み屋のお通しで口にする機会が多くなってから、食べるようになりました。
我々も食べながら、酒の肴にしたいですねぇ、なんて話していました(笑)。
お腹が空いていたからか、下に埋まっているのが実は魚沼産コシヒカリだったのか、美味しかったですよ。
by okuruma1970 | 2009-11-15 22:38 | 国内旅行記 | Trackback | Comments(4)