幌馬車2台の道楽日記

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Peugeot306CabrioletとPorscheBoxster987のオープンカー2台生活だったのがBoxsterを手放したので本当は1台だけ、といいつつただの旅日記かも

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神戸・姫路の旅(2日目)

2日目は、もう一つのリクエストであった神戸・北野の異人館巡りをしました。
このエリアには、わかりやすい明治の洋館が20件以上密集して現存していて、しかもその大部分が一般に公開(ほとんど有料)されていることから、洋館の街・神戸として観光地化されています。
お察しの通り、一人では既に見て回っていますが、今回は相方のご案内ということで・・・。


三宮駅から北野坂を登っていくと、まず目に入るのがスターバックス・コーヒー。

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チェーン店によくある、それ風に建てられた洋館ではなくて、本物の洋館の部材を使って再建された建物です。
元は少し離れた場所に、アメリカ人M.J.シュー氏の邸宅として明治40年に建てられたそうですが、阪神淡路大震災で損壊し、その部材が神戸市に寄贈され、2001年(平成13年)に再建されたようです。


さらに進み、北野坂を登り切ったところに、風見鶏の館があります。

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ドイツ人貿易商・トーマス氏の邸宅として明治42年に建てられた洋館で、1階がレンガ造り、2階が漆喰壁のハーフティンバー構造の洋館です。
重要文化財に指定され、現在は神戸市が所有して一般に公開しています。

神戸北野の洋館のいいところは、海を望むサンルームがあること。
床はタイル張りで、部屋との仕切り壁はレンガ造りになっていて、屋内のサンルームとはいえ、屋外のバルコニー扱いなんですね。

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いいなぁと思った部分が、建物北東隅の書斎。
それほど広くはありませんが、一段高いスペースは建物から3/4円状に張り出していて、内外ともかなり変化に富んだ構造を作っていました。
こういう無駄を家造りでしてみたいけど、これだけで2・3百万円かかりそう・・・。

風見鶏の館の由来となったのは、もちろん塔屋の先で風を見張っている「風見鶏」。
いいお天気で、よく映えていました。

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風見鶏の館の前の小さな広場に面して、萌黄の館があります。

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アメリカ総領事シャープ氏の邸宅として明治36年に建てられ、横羽目板張りの外板が萌黄色に塗られていることから、この名が付いたようです。

2階サンルームの下は、コロニアル様式の典型である列柱の並ぶベランダがあります。
天井というかサンルーム下の装飾も、抜かりないですね。

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この頃の洋館には、例外なくマントルピース(暖炉)がありますが、周囲に貼られたタイルがキレイでした。


天神坂を下ると、喫茶店として営業しているパラスティン邸があります。

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白い下見板張りに、緑色に塗られたアクセントの窓枠が映える典型的な洋館ですが、2階の窓と窓の間が列柱状になっているのが珍しいです。
もしかしたら、建築当時はバルコニーだったのかも知れません。


異人館通りとも呼ばれる山本通りを西に向かうと、レストランとして営業しているグラシアニ邸があります。

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全体的には真っ白な外壁に細い桟の窓で構成されていますが、洋館の喫煙室の名残なのか外観にアクセントを与えている前面に出張っている部分に、鎧戸だけが緑色に塗られて、さらにアクセントになっています。


さらに西に進むと、一般公開されているシュウエケ邸(明治29年築)があります。

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今回は入館しませんでしたが、館内のみならず、南側に広がる庭園から南面を見上げられるというのが、異人館街の中でも珍しい存在です。
外観は完全な洋館ですが、よく見ると屋根上にシャチホコが載っていたりします。


その左隣に建っている洋館が旧A.P.ディスレッセン邸で、現在は個人住宅のようです。

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屋根破風に茶色く映えるのは、屋根構造のようにも見えますが、単なる装飾なのでしょうか。


と異人館街の端まで歩いてきた目的は、旧ビショップ邸。
中華料理店「東天閣」として営業しているのですが、一人で入る根性がなく、相方と来てようやく入ることができました。

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ドイツ人ビショップ氏の邸宅として、イギリス人の建築家ガリバー氏により明治27年に建てられた洋館です。
玄関を入ると、飾り窓から光が差し込む階段が迎えてくれます。

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我々は、正面2階のサンルームでいただきました。

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2,100円のセレクトランチで、お腹いっぱいになりました。


すぐ近くの北野工房のまちから、シティーループバスに乗って、再び北野異人館街の中心へ。

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ラインの館は、旧ドレウェル邸として大正4年に建てられました。
風見鶏の館や萌黄の館とともに神戸市が所有する洋館で、ここだけは無料で館内見学することができます。

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こちらもタイル床のサンルームがあり、遠く神戸港を望むことができます。


細い坂を登り切ると、うろこの家があります。
併設のうろこ美術館と併せて入館料1,000円に躊躇して、今まで見たことはありませんでしたが、公道から覗き見ることができる他の建物と違い、この建物だけはほとんど見えないので、今回は意を決して見物してみました。

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外国人向けの高級借家として明治38年に建てられたそうですが、異人館街のかなり高い位置に建てられているので、眺めは抜群です。

うろこの家の「うろこ」とは、建物の全面を覆うスレートの形状が、魚の「うろこ」のように見えることから、名付けられたようです。
スレートとは、薄く剥がれる層状の石で、屋根材としては洋館によく使われますが、このように外壁に使われている例は、横浜の山手34番館の一部壁面と、スレートの産地である宮城県石巻市雄勝町にある建物など、ごくわずかです。

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円筒状の中央部は螺旋階段になっているわけではありませんが、玄関に至る階段まで半円状に張り出しているのは、手が込んでいていいです。

「うろこの家グループ」と称する北野にある洋館のうち9館は、建物毎に異なったコレクションを展示することを主として、洋館はそれらのコレクションを公開する場としての位置付けのようです。
が、鑑賞や公開に値するか少々疑問な中途半端なコレクションだったように見えました。


そんな商業主義的な洋館は外観からだけ眺め、一休みしに喫茶店へ。

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この外観から、元は何に使われていた建物かおわかりですか。
そうです、教会です。
旧神戸ユニオン教会の建物を活用した喫茶店、フロインドリーブです。

館内も教会の雰囲気そのもの。
ヨーロッパの壮麗な教会堂内には圧倒されますが、個人的にはシンプルな日本の教会建築の方が好きです。
屋根構造を露出させて、天井を高くしているのがいいですね。

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ローストビーフのサンドイッチとか、ガッツリ食べられる美味しそうなメニューもありましたが、中華ランチで満腹になり、夕食までもそれほど時間がなかったので、一杯(笑)。

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アサヒの熟撰があるのが気に入りました。
しかも、コーヒーや紅茶が結構いいお値段するので、ビールの方が安かったぐらいでした。


もう1件見るには中途半端な時間しかなく、相方が歩き疲れこともあって、そのままこの日のお宿に向かいましたが、北野の異人館街で盛りだくさんになりすぎたので、2泊目の様子からは3日目でご紹介します。


(続く)
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Commented by gop at 2010-04-25 17:39 x
こちらの教会には行かれませんでしたか(^^?
http://987.blog.so-net.ne.jp/2010-01-10
Commented by at 2010-04-26 18:31 x
こんにちは。
一日目と二日目と続けて拝読しました。
なんてお写真がきれいなの~
おクルマさんが選びぬかれたカメラ、これだけ使いこなしてもらえるなら、カメラ冥利につきますね!

姫路城とレンガの建物もとても素敵♪
神戸はやっぱり良いですね~
関西に住んでいた頃、横浜に帰りたくなるからと、ほとんど行かなかったことが悔やまれます。

でも、本当に洋館中心のご旅行ですね!
お茶やお昼まで洋館ときて、しかもそれが奥様のリクエストとくれば、もう最高ですね!
続きを楽しみにしております。
Commented by okuruma1970 at 2010-04-26 22:53
>>gopさん
神戸パブテスト教会の前を通って、2・3枚写真は撮ったのですが、あまりにシンプル過ぎたので、載せずにいました。
調べてみると、昭和27年に建てられたようですね。

>>釉さん
今までどおり普通に撮ってるだけなので、やっぱりカメラに撮ってもらってるんですかねぇ(苦笑)。
灯台下暗し、私も都内や今住んでいる新潟の建物は放って、遠くの建物ばかり見に行ってしまいます。
相方からのわずかなリクエストから見学ルートを練ると、それぐらいしか思い付かないんですが、歩かせすぎること以外は文句が出ないので、これでいいのかなと思っています(笑)。
ランチとお茶まで計画したのは、初めてだったかも・・・。
あと1回、お付き合いください。
Commented by gop at 2010-04-27 19:25 x
パブテスト教会、やはり立ち寄られましたか。流石ですね。
異人館通りからは一本入っているので判り難いのですが。
友人の元お宅だったりします(^^ 北野の街は教会が似合いますね。
Commented by okuruma1970 at 2010-04-29 00:00
>>gopさん
教会建築が好きなので、古いかもという望みで通ってみました。
ご友人は神父さんだったのでしょうか?
やはり異人館=教会というイメージからか、街に馴染んでいますね。
by okuruma1970 | 2010-04-10 21:18 | 国内旅行記 | Trackback | Comments(5)