2日目 陸路でフランスへ
2010年 04月 30日
2日目は、本当に寝ただけの独・ザールブリュッケンから、朝7時半の列車で出発。
いくつかある独仏国境鉄路の一つが、このザールブリュッケンから出ていて、陸路フランスへ。
来た車両は、フランス国鉄のディーゼルカー1両でした。
たった2駅7分ほどで、フランスのフォーバック(Forbach)駅に到着。
国境間だけはディーゼルカーで運行されていましたが、フォーバックからは電車、しかも2階建てでした。
ディーゼルカーだったのは、独仏の複電圧に対応したローカル旅客用車両がないからかも。
ちなみに、ドイツは交流15,000V・16 2/3Hz、フランスは交流25,000V・50Hzです。
TGVは非対応のようですが、ICEと電気機関車は複電圧に対応していると思われます。
2階建て電車に揺られること1時間ほどのメッツ(Metz)駅でさらに乗り換えて、30分ほどでこの日の第1目的地ナンシーに到着。
普通トラムというと、車と一緒に道路を走るものの、2本のレールの上を車輪で走るというのは、普通の電車と同じですが、ゴムタイヤ式トラムのイメージとしては、ガイドレールに案内された、トロリーバスといったところでしょうか。
事実、中心街を外れると、トロリーバスとして運転士がハンドルを操作しているようです。
確かに、ナンバープレートが付いていました。
トロリーバス区間からトラム区間に入る場合は、こんなガイドレール部で一旦停止して、車輪(両フランジ)を下ろして、車輪をレールに合わせていました。
JR北海道のDMV(ディーゼルカー兼バス)も、同じような専用設備がある場所で、道路から線路に乗り換えるので、似ているのかもしれませんね。
ナンシーはアールヌーボーという様式が多い街だとか。
ヨーロッパの大きな街には必ずといっていいほどある広場にも、デコラティブな門がありました。
広場に面した観光案内所では、日本語のガイドマップも配布されていて、アールヌーボ-建築ほかの名所旧跡を巡ることができます。
トラムに時間を割きすぎて、建物はあまり見られませんでしたが、フランスの大手銀行クレディリヨネの支店が代表的なのかな。
圧巻は、トップライトのステンドグラスでした。
アンティークな店内で有名なカフェもありましたが、時間がなくなり断念しました。
ナンシーというかドイツ国境に近いフランス東部からパリへの高速線は、320km/h運転が可能なTGV東線として、2007年6月に開業しました。
元々は、フランクフルト発パリ行きのICEで、この区間を一気に通り抜けようかと考えていたのですが、芸がないかなと思って、両都市間の線上で何か見所がないかと調べて、ナンシーに立ち寄ったというのが本音でした。
開業に先立って、新型車両を特別仕様に改造して、開業前の線路で鉄道による最高速度記録を樹立しましたが、574.8km/hというスピードによって、線路や架線はガタガタになってしまったとか・・・(もちろん開業前に補修)。
残念ながら乗ったTGVはオリジナルだったので、最高速度は300km/hだったのではないかと思われますが、終点のパリ東駅に着くと、隣のホームにレコードホルダーと思しき車両が停まっていました。
もっとよく調べて、320km/h列車を狙い撃ちするんだったかなぁ。
【追補】東線は、全列車が320km/h運転するとのことでした。
車内では、バゲット・サンドイッチとクローネンブルク1664のホワイトビールで昼食。
ナンシーを12:10に出発して、1時間半ほどでパリ着。
この日はパリ泊で、到着と翌日の出発を考えて、パリ東駅前のIbisホテルに宿泊。
駅真正面ではないですが、徒歩3分ほどで便利な立地でした。
部屋はベッドが直角に並ぶツインで、シャワーブースではなく浴槽付でした。
この立地と設備で素泊まり80Euroは、パリにしては安いと思います。
3回ほど泊まった、かつての定宿(笑)よりいいかも。
パリに来たのは、フランス車のミニカーを買うため。
9回目のパリ滞在のうち、最初の1・2回は観光もしましたが、このところはミニカー漁りの1泊だけ。
着いたのは金曜で、土曜の夕方まで時間はありましたが、土日休みのお店が多いため、短時間集中
金曜にプジョー本社ショールームを含む6店、土曜は3大メーカーのシャンゼリゼ通り・ショールームを回りましたが、買ったのはトミカサイズの3インチ11個と、1/43サイズ2個、1/87サイズ1個の計14個・75Eur(約10,000円)のみ。(写真は後日)
パリのミニカー・ショップは、こちらをご覧ください。
最盛期は50個60,000円とか買っていましたが、最新車種のミニカーを追いかけない(ついていけない)ようにしてからは、ペースはめっきりです。
アンティークのDinky製プジョー404Cabrioletが欲しかったのですが、本体、箱とも美品で、ドライバーの人形完備のミントコンディションながら、340→300Euroのお値段に諦めました。
さすがに、ミニカーに40,000円は・・・。
夕食は、パリ北駅に面した、日本語メニューもある観光客相手のお店で。
食べたのは、ムール貝の白ワイン蒸し。
さすがに、異国で生牡蠣を食べる度胸は・・・。
ムール貝なんて、食べてもパエリアに乗ったのを2・3個程度でしたが、鍋いっぱい30個ぐらい?をつまみに、クローネンブルク1664を2杯。
これで30Euro(4,000円)ぐらい。 観光地価格ですよねぇ。
まだちょっと飲み足りず、駅で冷たいのを買って、部屋でもう一本。
(続く)
これから帰国便に搭乗します。
ナンシーに行かれたのですか。あのトラムの乗り心地、トロリーバスに近いのですが、独特なものがありますね。
市内はガイドレール付きトロリーバス、郊外の勾配区間では通常のトロリーバスのようですが・・・。初期は、かなり不具合があったと聞いています。
ibisは値ごろで立地も便利なので、渡欧の際に何度かお世話になるホテルです。でも、どこもシャワーブースで、バスタブの付いた部屋に当たったことがありません・・・
Ibisホテルは私も泊まったことがありますよ。
浴槽つきは必須。入浴剤持込です。
もちろん夕飯は、蛎!! 昼飯はシャンゼリゼ通りのラーメン!
あと、鰻の蒲焼!!
ムール貝は確か・・・・、ベルギーで食べたような・・・・。もう忘れた。
やっぱり帰りたい(泣)
一般(非お役所)的には、車と軌道、両方の法規を満たせばいいように思いますが、縦割り行政(お役所)的にはどちらかの管轄に収めておきたいのでしょうかねぇ。
さすがに私でも300Euroは・・・って、端から見ると200Euroが限度と大差ないですか?(苦笑)
ムール貝一鍋は普通は2・3人で食べるんじゃないかと思うのですが、身は牡蠣のように大きくないので、1人前なのでしょうかねぇ。
前滞在地での騒乱が報道されていましたが、影響はなかったのでしょうか?
>>suzeさん
トロリーバスにガイドレールを付けたのは、ハンドル捌きに気を取られず、繁華街で周囲の交通状況確認に集中するためなのかなぁ、と思ったりしました。
ヨーロッパの街で必ずといっていいほど見るibisは、Accor系では一番数多そうに見えますが、ビジネスホテルEtapとシティーホテルMercureの間の微妙なラインを狙っているのか、設備や価格のバラつきが大きいのかもしれませんね。
でも確かに、バスタブ付きは始めてだったかも。
バゲットタイプのサンドイッチは、噛み応えがあるものの、美味しいですよね。
相方もホテルで必ずお湯をためていますが、女性はそういうものでしょうかねぇ。
私は自宅でも寮でも、朝シャワーだけが多いなぁ。
Rの付く月は4月が最後でしたが、やっぱり牡蠣なんでしょうねぇ。
ラーメンに蒲焼という思い出は、現地生活で渇望していた日本料理屋がパリに多いから?
>>gosyurinさん
破綻ないデザインを意識しすぎて結局凡庸な日本の車両と比べて、部分的には多少チグハグでも、トータルでしっかりデザインされているんですよねぇ。
ミニカー熱自体が冷めたのか、最近の車(のミニカー)に興味が醒めたのでしょうか、ホントにめっきりですね。