土屋鞄のキーケース
2010年 10月 10日
革小物のうち、財布は3年半ほど前に新調しましたが、キーケースは約15年ぶりに新調しました。
5年ほど前から探していたのですが、
・カギが3〜4本納められること
(今は、新潟の寮のカギ1本、千葉の自宅のカギ1本、実家のカギ2本を収納)
・革はシボがないツルッとしたもの
・非常用の千円札が納められること
・ズボンのポケットの中でかさばらないこと
という条件に見合うものが、なかなか見付かりませんでした。
ようやく、土屋鞄製造所でそれらしいものを見付けたものの、通販か直営店のみの取り扱いということで、足立区の直営店まで行って、実物を見て触って、納得して買ってきました。
買ったのは、コンフィオというシリーズのもの。
丈夫そうな厚手の革の方が良かったものの、ポケットの中でのかさばり具合などから、ちょっと薄手の革のものを選びました。
キレイに鞣された革に、美しいステッチが並んでいます。
ちょっと細身ながら、何とかカギが4本納められ、両側にはポケットがあって、非常用の千円札も入れておけます。
金具は、カギが4本取り付けられるようになっていて、うち1本には鎖でエクステンションされているので、一番よく使う新潟の寮のカギを取り付けました。
10月から使い始めましたが、最初はちょっと革が硬かったものの、だんだん馴染んできました。
ヌメ革なので、さらに馴染んでくるのが楽しみです。
今まで使っていたキーケースは、ほとんど手入れしなかったこともあり、折り返しのところがズボンのポケットで擦れてボロボロ。
新婚旅行帰りに成田空港駅で落としてしまったのですが、あまりのボロボロ具合に、盗られもせず駅に届けられ、駅の遺失物担当者にも「失礼ですが、ボロボロですねぇ。」と言われていたほどでした(苦笑)。
さらに、今年になって、ステッチの糸がほつれ始めていました。
が、15年も馴染んだヌメ革は、いい感じに色が変わって光沢が出ていました。
このキーケースは、アメリカの皮革製品メーカーだったCOACH製。
以前のCOACHのヌメ革は最高でした。
独特のなめし方や縫製方法、またそのデザインから、古き良きCOACHの製品に、今でもたまに目が留まることがあります。
しかし、あれだけの革鞣しができる職人を確保できず、増産による売り上げ拡大ができないという経営判断から、コテコテに染色し、シボで素材を誤魔化した革を所々にあしらい、ブランド名を大書きした布切れで作った製品に切り替えてしまったのでしょう(今の製品が気に入っている方、すいません)。
非常に残念です。
裏を返すと、Cyprisやソメスサドル、大峡製鞄、土屋鞄のような中規模メーカーが、皮革製品製作の限界なのかも知れません。
ちなみに、土屋鞄製造所の製品は2つ目。
1つめは、帆布にヌメ革の持ち手やパイピングを取り回したトートバッグで、製造中止になってしまったところを、残りの在庫を探してもらって、買ったのでした。
5年経った今では、ヌメ革がいい色になり、相変わらずお気に入りです。
今度は、3年半前に買った財布が擦れてきたので、同じシリーズで揃えようかな。
どちらも素敵です☆。
センスいいなぁ。
逆に、私は革鞄を探してお店に行ったら、ランドセルをオーダーする親子連れ・祖父母連れ(笑)を見て、こっちの方が有名だったのかと知りました。
いろいろ種類があって、革質や縫製はブランド並み、結構オススメです。
このキーケースはとても気に入っていたので、同じものをまた買いたいと思って、ときどき覗いてはいたのですが、布製品ばかりでした。
これだけシッカリしていると、手入れさえキチンとしていれば、まだ使えたのかもしれませんね。
もしかしたら日本に入っていないだけで、本国アメリカではシリーズを分けて作られていたりして・・・。