上野近辺の洋館巡り

24日(日)に上野近辺の洋館を見てきました。
上野公園は、実は博物館・美術館の宝庫で、しかも歴史ある建物が使われているものが多いので、今年2月に建物仲間と見て歩いたのですが、見損ねていたところを見てきました。

1つ目は、上野公園のはずれにある旧東京音楽学校奏楽堂です。

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現在の東京芸術大学音楽部の前身である東京音楽学校の校舎として、明治23年に建てられました。設計は、文部省技師であった山口半六と久留正道。
この2人は、各地のナンバースクールの校舎などを共同で設計していました。
(写真は落葉した2月に撮影したもの)

曇天ということを差し引いても、パッとしない外壁色で、この時期の洋館にしては珍しいです。2人の作品は時期的にもレンガ造りが多かったので、色には拘らなかったのかも知れません。
玄関のある中央部は奥行きがあり、2階はコンサートのできるホールになっています。
これに、当時は教室(現在は展示室)であったであろう両翼部が広がっています。




中央部2階のホールはこんな感じです。

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椅子は古い市民ホールのような薄っぺらい折りたたみ式ですが、天井は建物にあったクラッシックな造りで、音響効果を期待してかドーム式になっています。
ちなみに内外壁の間にワラやおが屑を詰めて、音響効果を高めているそうです。
そんなホールには、徳川侯爵家より寄贈されたパイプオルガンが設置されていて、第2・4日曜日の2時と3時から、芸大の学生さんによる演奏が行なわれます(第1・3日曜日はチェンバロ)。
ただガラス窓が多いからか、構造の割には響きはイマイチでした。

奏楽堂のイベントガイドなどが見られるHPはこちらです。
写真は演奏終了後ですが、意外と人が入っていました。入館料300円でパイプオルガンやチェンバロの生演奏が聴けるので、常連さんがいるのかも知れません。


上野公園と蓮が生い茂る不忍池を抜けて、お次は旧岩崎邸庭園へ。

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今まで見たことがなかったのですが、う〜ん見事です。
東京駅の建築家である辰野金吾ら明治初期の建築家を育てた、イギリス人建築家ジョサイア・コンドルの設計。
教科書でおなじみの鹿鳴館(現存せず)を設計したことでも知られています。
岩崎という名前でおわかりかも知れませんが、三菱財閥総帥の家系で三代目の岩崎久彌の邸宅として、明治29年に建てられました。

館内も手が込んでいて、天井や窓、果ては床まで、至るところに装飾が施されています。
階段ホールは、重厚感あふれる空間でした。
また2階には、金唐革紙という金を使った豪華な壁紙が張られた部屋もあります。
しかし、コンドルの洋館といえば、何といってもベランダ。

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1階から2階の庇まで伸びる列柱は、1階と2階とで装飾が違います。
写真の1階のタイルはイスラム風ということですが、いい雰囲気です。
広大な芝庭から見上げるベランダもいいものです。
またこの洋館につながった和館では、和菓子付きの抹茶がいただけます(夏は宇治金時のかき氷も)。現在は東京都が管理しています。HPはこちらです。

私自身が旅好きなので、どうもとおくの建物を見に行ってしまいがち。
しかし都内にも数多くの洋館が残っているので、またフラリと見て回りたいものです。
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Tracked from Nessun dorma.. at 2005-12-11 17:51
タイトル : aki no nagori
今日は、来週で終わってしまう東京都美術館の「プーシキン美術館展」に出かけました。印象派のコレクションとあって、さすがの人出でしたが、その出展数の多さがまた今までにない規模だったように思います。。。とまれその後は、以前おクルマさんのエントリーを拝見して以来行きたいと思っていた旧岩崎邸庭園に行ってきました。入り口正面のイチョウの巨木に圧倒されます。大きすぎて、どう撮ったものかわかりませんでした。あまりの大きさに、イチョウをして柳のように枝垂れているかのようです。洋館の隣の併設された日本家屋で、楽しみにして...... more
Commented by giacomo_pcn at 2005-07-25 23:01
奏楽堂では演奏まで聞かれたんですねっ!
美術館へ行った折に、外部は見てきましたが、是非ここで演奏も聴きたいなと思ったまま今日まで至ってしまいました。

岩崎邸のバルコニーもまるで寄木のようなタイルが素敵ですねっ。どこぞの植民のどこどこ提督府といった趣きです!

とまれ、魅力的な建物が次々と紹介されるので、どこに行こうか目移りしてしまって大変なくらい楽しいですっ。和菓子付きの抹茶などたまらんです(笑)
Commented by okuruma1970 at 2005-07-26 20:13
>>giacomo_pcnさん
奏楽堂をご存じとは、上野の美術館群によく行かれているのですね。
毎週日曜日の2時と3時は予約なしで入れますので、ぜひどうぞ。
(耳が肥えた方だと、学生さんの演奏では満足できないかも)

旧岩崎邸で写真をアップしたのはバルコニーだけでしたが、どこを見ても感心するばかりでした。よく考えると、都内で手軽に館内を見られるコンドル建築は、ここだけですしね。
都内ですし、和菓子付きの抹茶もあります(笑)ので、手始めにいかがですか。
Commented by ドシル at 2005-08-11 19:23 x
こんにちは。
いつの間にかブログ開設されていて、ビックリ!
しかもどうしてココログじゃないの?(謎)
奏楽堂、キレイですね~。
私もまた行きたくなりました*^^*
Commented by okuruma1970 at 2005-08-11 21:24
>>ドシルさん
こちら(ブログ)へは、ようこそいらっしゃいました。
新しい車はHPで作らずにblogでいこうと思って作ったのですが、車つながりな方々が皆さんexblogだったので。
奏楽堂、外は地味だけど中はキレイですね。
今度はチェンバロ聴きたいな。
by okuruma1970 | 2005-07-25 21:51 | 洋館探訪記 | Trackback(1) | Comments(4)

Peugeot306CabrioletとPorscheBoxster987のオープンカー2台生活だったのがBoxsterを手放したので本当は1台だけ、といいつつただの旅日記かも


by okuruma1970