幌馬車2台の道楽日記

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Peugeot306CabrioletとPorscheBoxster987のオープンカー2台生活だったのがBoxsterを手放したので本当は1台だけ、といいつつただの旅日記かも

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新潟旅行(建築編)

新潟旅行の2日目は、かなりユルく建物を見て回りました。


長岡駅前のビジネスホテルを出て、すぐそばの水道公園(旧中島浄水場)へ。
昭和2年の開設に合わせて建てられた建築群で、一番大きい建物は排水ポンプ棟。
その他に監視室と発電機室の建物がありますが、いずれも鉄筋コンクリート造り。

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浄水場に付きものの給水塔も残っています。
同じく昭和2年に建てられて、浄水場が廃止された平成5年まで使われていたそうです。
夜はライトアップされるようで、その姿も見てみたいものです。
新潟県のHPには、給水塔内部の様子も掲載されていました。

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今回の足は、久々の306Cabriolet。
ただし、暑すぎて屋根を開けられませんでした・・・。

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長岡から魚沼地区に向かったは、主要国道ではなく県道やら3桁国道をウネウネと。
新潟地震で被災が大きかった長岡市山古志地区(旧・山古志村)を通ってみました。
山村らしい棚田の風景ですが、一部は水を張って鯉を養殖していました。

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魚沼地区では収穫が始まったばかりのようでしたが、稲穂が頭を垂れて、田んぼがまさに黄金色に光っていました。
う〜ん、美味しそう。

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というわけで、美味しいお米をいただきました。
普通の定食屋さんで供されるお米も十分美味しいのでしょうが、お米がメインの「かま炊きめしや こめ太郎」でいただきました。
古民家(風?、移築?)の建物で、懐かしい雰囲気です。

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いただいたのは、「こしひかり御膳」。
釜飯用の小さい釜で炊かれたご飯を中心に、ご飯を引き立てるおかずがチョコチョコと。
意外と美味しかったのが車麩の煮物で、味付けもさることながら、麩にこんなに弾力があるなんて思いもよりませんでした。

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肝心な釜焚きご飯は、供されてから砂時計が落ち切るまで蒸らすのを待ちましたが、ツヤツヤで甘かったです。
欲を言えば、あと1ヶ月後に来て新米にありつければ、もっと美味しかったのでしょうね。

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さて、肝心な建物を。
というか、今回の目的は建物よりも彫刻でした。

「越後のミケランジェロ」との異名を持つ石川雲蝶の彫刻を見てみたくて、魚沼地区に来たのでした。
石川雲蝶は、江戸末期1814年に東京で生まれ、三十代半ばで彫刻を依頼されて越後に来て、明治16(1883)年に亡くなるまで、多くの作品を残したそうです。


まずは魚沼市にある西福寺開山堂へ。
西福寺自体は500年以上前に開山された古刹のようですが、開山堂の建立は1857年。
豪雪から建物を保護するために、大屋根が掛けられています。

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破風にはめ込まれた彫刻は、立体感や躍動感が素晴らしいものでした。

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当時は実物を見る機会はまずなかった象。
目にはめ込まれたギヤマン(ガラス)が、ギョロッと光っています。

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そして、琴を弾く女性と龍の図。
龍のヒゲなのか波なのか、スゴイ立体感でした。

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そしてこの開山堂の真骨頂は、館内の天井彫刻「道元禅師猛虎調伏の図」。
9畳もの広さの天井にビッシリと張り巡らされた彫刻は、とにかく圧巻。
岩絵具で彩色された彫刻は、150年以上経った今でも輝いていました。

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撮影禁止のため、新潟県公式観光情報サイト「にいがた観光ナビ」の石川雲蝶特集ページから写真を引用

西福寺HPのパノラマツアーも見応えがあります。

新潟県の観光キャンペーンで知り、2010年10月にはテレビ東京系「美の巨人たち」でもじっくり見て、ぜひ実物を見に行きたいと思っていたのでした。
首が疲れた様子の相方をよそに30分あまり、その場をなかなか離れられませんでした。

つい最近(2011年9月)に完成した、石川雲蝶の銅像もありました。

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お次は、西福寺から20分ほど、同じ魚沼市内にある永林寺へ。

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こちらも、本堂の破風に彫刻があります。

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しかし、やはり真骨頂は館内にあり、こちらは見事な欄間。
天女が楽器を奏でている姿の彫刻もまた、岩絵具により140年以上経った今でも、その美しい姿を今に伝えていました。

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撮影禁止のため、永林寺HPのトップページの写真を引用して加工(トリミング)

こちらは西福寺開山堂のように天井一面ではありませんが、それでも欄間という欄間には、彫刻だけでなく、板絵も含めて見事な作品がビッシリと埋め尽くされていました。

ちなみに、永林寺には、石川雲蝶の手形が飾られていました。

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この他にも、新潟県内各地に作品が残っているようですが、一般に観覧できる寺社などには、今後見に行ってみたいと思いました。

石川雲蝶の作品については、新潟日報事業社刊の「越後の名匠 石川雲蝶―足跡と作品を訪ねて」が詳しいです。
また、「新潟観光ナビ・特集 越後のミケランジェロ」からも、ある程度の情報を得られます。


いつもの洋館巡りであれば、次はこれ、次はあれ、と時間に追われてじっくり見ることもままならないのですが、今回は洋館らしい建物があまりないエリアだったので、ノンビリと彫刻を鑑賞しがてらドライブできました。

そして、高速でひとっ走りして、その夜のお宿へ。


(続く)
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Commented by gop at 2011-09-20 06:00 x
新潟は秋も深まって来ているのでしょうね。
この美術館に行ってみたいのですが、なかなか果たせません。
http://www.mithila-museum.com/
Commented by 56F3R at 2011-09-20 23:55 x
「こしひかり御膳」これは是非私も食べてみたいです。
冬の新潟はスキーでよく行きましたが、夏、秋も是非行ってみたいです。今は安曇野にはまってますが・・・
Commented by at 2011-09-21 11:05 x
こんにちは。
花火のお写真も魚沼の「THE NIPPON」みたいな風景も良いですね~
釜炊きのゴハン、それはおいしいことでしょう!!
コメどころのおかずはゴハンが進むんですよね、また。

石川雲蝶……、聞いたことがないと思います。
力を感じますね~
幕末から明治にかけての職人の芸術的な作品、伊豆の長八とか、弘前の堀江佐吉とか……
すごいですよね!
Commented by okuruma1970 at 2011-09-21 21:08
>>gopさん
昼間の暑さは関東と大差ないものの、朝晩が涼しい分、秋の訪れが早い気はしますね。
山間の廃校を使った美術館のようですが、強烈な個性で都会の人々を惹き付けてもらいたいものです。
トリエンナーレで行った廃校後跡も、いい感じでした。
 http://okuruma.exblog.jp/10459823/

>>56F3Rさん
お料理(おかず)をメインとした定食はあまたありますが、やはり美味しいお米があってのおかずですよね。
私も赴任前はスキーぐらいでしか新潟に来たことがありませんでしたが、意外やいいところが多くあるものですよ。
今の56F3Rさんにとっての安曇野のような、お気に入りのポイントをお持ちなのはうらやましいです。
Commented by okuruma1970 at 2011-09-21 21:16
>>釉さん
このエリアは、日本の原風景が凝縮されていますね。
やはり米どころ新潟だけあって、ご飯が美味しいんですよねぇ。
新米が出たら、また新潟産米を調達したいと思っています。
石川雲蝶は、テレビや本などのメディアで見ても興味をそそられましたが、実物を見ると唸って固まってしまいます。
今の方が技術は進んでいるだろうに、ここまでの作品が生まれないのは、スポンサー不在ゆえか、職人の精神力の低下か、はたまた埋もれているだけか、返す返す当時の職人技には驚くばかりです。
釉さんには、とにかくオススメします。 ぜひどうぞ。
by okuruma1970 | 2011-09-10 17:52 | 国内旅行記 | Trackback | Comments(5)