幌馬車2台の道楽日記

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Peugeot306CabrioletとPorscheBoxster987のオープンカー2台生活だったのがBoxsterを手放したので本当は1台だけ、といいつつただの旅日記かも

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出張ついでに(大阪編3)

間に試乗記が入ってしまいましたが、大阪出張(ついでに)記の続きです。


土曜朝8時過ぎにホテルをチェックアウトして、大阪駅のコインロッカーに荷物を入れて、洋館巡りに出発。
まずは、阪神電車で尼崎へ。
特急電車9300系をよく見ると、山陽電鉄に乗り入れて姫路まで行くんですね。

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尼崎で降りたのは、阪神なんば線に乗り換えるためでしたが、駅前にレンガ建築を発見。
電車運転用の変電所跡かと思いきや、明治34年築の発電所でした。

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阪神なんば線に乗って、伝法駅へ。
鴻池組の創業の地らしく、明治43年に建てられた旧本店が残っています。
白い漆喰壁にレンガタイルを帯状に貼った造りやデザインは、大正3年の改装されたのかも知れませんが、他には見たことのない斬新なものです。

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また阪神なんば線に乗って、九条駅へ。
建築本に載っていた旧川崎貯蓄銀行の建物は残念ながら取り壊されていたので、さらに歩いて大正9年築の日本聖公会川口基督教会へ。

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外観の写真を撮っていると、「掃除が終わったから、中もどうぞ」と言われ、中も見せていただけました。
塔屋は阪神淡路大震災によって上部が倒壊してしまったものの、レンガで再建されたようで、内部は鉄板で補強されていました。
天井の高い教会堂内は、木組みの屋根構造がよく見えて、いい雰囲気でした。

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その向かいには、長屋のように事務所が並んだ建物がありました。

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長いキララ九条商店街を抜け、安治川トンネルをくぐって、西九条駅まで歩きました。
大阪環状線で天王寺駅まで向かい、阪和線に1駅乗って、美章園駅へ。
首都圏では絶滅した103系が、大阪では今も現役。

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阿倍野区役所の隣に、大阪市立工芸高等学校があります。
大正13年に建てられた、大阪市立工芸学校の本館です。
建築科があるだけあって、3階教室の窓と窓の間に瓦屋根を配置された面白い造りになっています。

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天王寺駅からは、阪堺電軌に乗ってみました。
大阪市内の恵美須町と天王寺駅前から、堺市の浜寺駅前までを結ぶ路面電車です。
東京都電と同じように、車と並んで走る路面区間だけでなく、専用軌道の区間があるので、交通渋滞の影響を比較的受けにくく、今まで走り続けられたように思います。

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終点の浜寺駅前駅は、南海の浜寺公園駅の駅前にありますが、明治期は海水浴場や別荘地として賑わった街だったようです。
その浜寺公園駅は、明治40年に建てられた駅舎が今も残っており、東京駅を設計した辰野金吾によって建てられたことで知られていますが、高架化工事(平成30年完成予定)においても保存されることが決まっているそうです。

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浜寺公園駅から南海電車で和歌山方面に向かい、岸和田市の蛸地蔵駅へ。
大正14年に建てられた、屋根の造りが楽しい小振りな駅舎です。

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こちらの真骨頂は、「蛸地蔵物語」という伝説を描いたステンドグラス。
計5枚に描かれたステンドグラスが、天窓にはめ込まれています。

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南海本線は関西国際空港や和歌山への速達列車を多く走らせているため、各駅停車しか停まらない蛸地蔵駅に日中停まる列車は1時間に4本ほど。
待ち時間に、小腹を満たすために、駅前のお店でたこ焼きをいただきました。

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蛸地蔵駅から岸和田駅に移動して、一度乗ってみたかった特急ラピート号に乗車。
関西国際空港と大阪難波とを結ぶ南海の特急列車で、関空の開港に合わせて平成6年に50000系電車を新造し、運転を始めました。
レトロでありながら、押しが強い、日本では他に例がない独特のデザインです。

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楕円窓に飛行機のようなハットラックという凝った造りです。
特急料金は500円ですが、+200円(合計700円)で横3列のスーパーシート(普通車は横4列)もあります。
スーパーシートはガラガラで、ちょっと心配になりましたが・・・。

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南海のターミナルなんば駅の駅ビルは、高島屋大阪店がテナントに入っていますが、アーチ窓の間に壁柱がそびえる立派な造りの建物で、昭和7年に建てられました。

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なんば駅からちょっと歩くと、大阪松竹座の建物があり、内部は建て替えられたものの、大正12年に建てられたクラッシックな正面が残されています。

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見上げると、見事なテラコッタ細工です。

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なんば駅から地下鉄を乗り継いで、大阪港へ。
昭和10年に建てられたスクラッチタイル貼りのオフィスビル、天満屋ビルがあります。
3階建てとして建てられたものの、台風等でたびたび浸水したことから、道路が2mほどかさ上げされ、1階が半地下のようになっているのが特徴です。

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この2階にハaハaハaというカフェがあり、ときどき「まちかどの近代建築写真展」が開催されているので気になっていたのですが、今回ちょうど開催されていたので、立ち寄ってみました。
100駅以上の駅舎の写真が、ビッシリと貼られていました。


そんなこんなで、大阪の中心街より、周辺部を主眼とした洋館巡りでした。

大阪の洋館についての建築本は、「大大阪モダン建築」が詳しいです。


帰りは、ぷらっとこだまで、ゆったりグリーン車でのんびり東京まで。
のぞみ普通車14,000円のところ、こだまながらグリーン車でも11,500円とリーズナブル。

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新大阪〜東京間4時間もかかりますが、飲み鉄にはもってこいです。
デパ地下で仕入れたおかずと鯖棒寿司を肴に、ビールを何本か。
名古屋を過ぎたあたりから、ゆったりシートで熟睡モード。

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もう一泊して、もう1日大阪の洋館巡りも考えたのですが、これだけ回ると結構ハードなのと、日曜日はぷらっとこだまがほぼ売り切れということで、土曜だけで切り上げたのでした。
まぁ、また行く楽しみが残っているということで。

以上、出張報告を終わります(笑)。
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Commented by たこぽん at 2012-03-31 10:06 x
ラピートだあ。子供の電車の本には必ず載ってるんだよね〜。
Commented by ナカムラ at 2012-03-31 11:39 x
ついでの割には精力的ですねぇ。
最後の飲み鉄(食い鉄も)がその精力の源なんでしょうね。。。
Commented by okuruma1970 at 2012-03-31 20:30
>>たこぽんさん
子供が好きそうなデザインですよね(笑)。
私も本や映像は何度も見ていたものの、実物は初めてでしたが、やはりすごいインパクトでしたよ。

>>ナカムラさん
自分で見返してみても、スゴイ行動力だったと思います。
ついでなのは交通費だけで、その実「ついでに出張」と言われるぐらいですから・・・。
飲み鉄、食い鉄のおかげで精力的に見て回れるのか、精力を使い果たした挙げ句の補給なのか、どちらが鶏で卵なんでしょうね(笑)。
Commented by ROY at 2012-03-31 23:39 x
「ついでに出張」お疲れ様でした。尼崎の旧発電所は、前の道を仕事(苦笑)で何回か通ったことがあります。しかし鉄道系(に限りませんが)の変電所・発電所は舊いのが多いですね。浜寺公園、蛸地蔵、難波ときたら、後は諏訪ノ森くらいでしょうか?ラピートは・・・時間帯によっては通勤需要のほうが多いのではないかと思います。何度か乗りましたが、平日夕方の下りは岸和田で半分、泉佐野でほとんど下車です。
Commented by okuruma1970 at 2012-04-04 22:29
>>ROYさん
古い変電所・発電所が多く残っているのは、建築基準が厳しかったのか、堅牢な造りに拠るところが大きいのでしょうね。
もっとも、見栄えを気にしない施設なので、投資が後回しにされたのかもしれませんが・・・。
諏訪ノ森駅は6・7年ぐらい前に見に行きましたが、高師浜駅にもステンドグラスがあるようで、見に行きたいと思っています。
ラピートやスカイライナーは、通勤需要を取り込んでいるのでしょうが、はるかやN'EXは運賃・料金が高いこともあって、取り込めていなそうです(N'EXは朝上りと夜下りは千葉や成田に停めていますが・・・)。
Commented by 56F3R at 2012-04-06 00:10 x
関西は、関東に比べて、全鋼製電車が多く残っていますから、カラフルですし、見た目に楽しめますね。京阪や阪急の品のある雰囲気もいいです。私は、子供の頃からステンレス製電車ばかりの東急沿線でしたから味気ないもんです。(緑色も少しはありましたけれど・・・笑)
Commented by okuruma1970 at 2012-04-06 20:36
〉〉56F3Rさん
関西は古い車両も大事に使っていますし、新しくても塗装されたアルミ製車両が多いですね。
南海では、片引きドアの古豪(昭和37年製)が今も現役でした。
阪急は落ち着いた色で、品がありますね。
関東はコストにドライなのか、京急までもステンレス化してしまい、最近は無塗装車ばかりになってしまいました。
私は世田谷線沿線に住んでいたので、毛色の違う緑色に馴染みがありましたが(笑)、東急といえば、作る方でも国内ステンレス車両のルーツでしたよね。
by okuruma1970 | 2012-03-10 23:32 | 国内旅行記 | Trackback | Comments(7)