幌馬車2台の道楽日記

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Peugeot306CabrioletとPorscheBoxster987のオープンカー2台生活だったのがBoxsterを手放したので本当は1台だけ、といいつつただの旅日記かも

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紀伊四国中国の洋館探訪(四国編1)

GWに行った、紀伊半島から四国、中国地方の洋館を見て回った旅行記の2回目。
四国編として1回で書こうと思っていたのですが、ボリュームが多くなってしまったので、2回に分けて書いていきます。


【5月1日(火)】
和歌山県内の洋館を一通り見た後、和歌山から南海フェリーで徳島に渡って、夜8時過ぎにまず向かったのは、徳島ラーメンのお店「ふく利」。
今から14年前に会社の同期と旅行で来て気に入り、その3年後にも来て食べましたが、それ以来11年ぶり。

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ラーメンやうどんそばなどのスープは基本的に残す私ですが、飲み切りたくなる数少ないラーメンです。
バラ肉ではなく焼き豚だったし、期待が大きすぎたのか、スープは飲み切ったものの、思ったより普通でした。

この夜泊まったのは、徳島市役所に近いビジネスホテルメイアップ徳島
飲みに出る気力もなく、ホテルの自販機でビールを買って、さんま寿司で一杯。

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【5月2日(水)】
この日も朝から雨が降っていましたが、ホテルの駐車場に車を停めたまま、市内の建物見物。
まず向かったのは、みずほ銀行徳島支店。
昭和初期に日本勧業銀行徳島支店として建てられた建物で、銀行合併により第一勧業銀行→みずほ銀行と看板が掛け替わっているものの、創建当初の用途で使われています。
この時期の銀行建築に多い列柱が並んだ外観に、中を覗いたところ、6段にも折り上がった吹き抜け並みに高い天井でした。

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この向かいには、昭和7年に建てられた旧高原ビルが残っています。
鈴木禎次の設計による建物は、国の有形文化財として登録されています。
当初は徳島農工銀行として使われていたようですが、現在は株式会社国際が川側に5階建てを増築し、国際東船場113ビルとして、カフェやギャラリーなどがテナントに入っています。
スクラッチタイル貼りのところどころにテラコッタが配されていて、さらに丸窓がいいアクセントです。
旧館の屋上(2階の上)には、誰でも上がれるようになっていました。

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今回の旅行で一番スゴかった建物が、旧三河家住宅でした。
産婦人科医・三河義行の自邸で、ベルリン留学中に知り合った同じ徳島出身の建築家・木内豊次郎の設計によって、昭和3年頃に建てられました。
国の重要文化財に指定されており、現在は徳島市に寄付されて、活用方法について検討が行われているようです。

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植栽が多く全体像がわかりにくいですが、L字に配置したイメージの異なる建物を、円弧状につないだ平面構成になっていて、複雑な屋根構造もあって変化に富んでいます。
円弧状のバルコニーに出る部分は、窓上にステンドグラスのアーチ窓をのせて、軒下にも装飾されている手の凝りよう。

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極め付きが、屋根上に載った魔除け。
魔除けとはいえ、カワイイというか憎めない顔をしていますね。
晴れていればもう少し鮮明に撮れたのですが、雨で暗くて・・・(涙)。

館内を見学された方のブログはこちら。 スゴイ!
早く公開方法が決まって、気軽に館内を見学できるようになってもらいたいものです。


続いて向かったのは、吉野川を上流に遡った三好市。
平成の大合併で、6町村がが合併してできた市だそうですが、聞いたことがあるのは、高校野球で一世を風靡した池田高校がある池田町や、祖谷のかずら橋がある西祖谷山村ぐらいでしょうか。
その6町村のうちの一つだった三野町の旧町役場(現・三好市三野総合支所)は、国の有形文化財として登録されています。
左右対称で中央と両翼が張り出した平面構成はまさに役所建築ですが、淡いピンク色の外壁や、中央部のマンサード屋根、2階窓や正面入り口のアーチは、柔らかい雰囲気を醸し出していました。

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お次は、同じ三好市でも旧池田町に残る旧三縄郵便局。
旧三野町は吉野川の下流域で平地が拡がっていましたが、同じ三好市でも旧池田町の三縄駅(土讃本線)あたりの集落は、中流域の狭い平地に家々がひしめき合っていました。
下見板ながら軒下は漆喰壁という組合せで、屋根中央部を突き立てて、軒下には植物系のモチーフが装飾されています。
引き違い窓と開き窓が混ざっていましたが、窓上には採光窓も設けられて明るそうです。
大きな建物ではありませんが、出入口のポーチは漆喰塗りのしっかりしたものでした。

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この他にも何件か見ましたが、高知県に向かうべく国道32号を南下。
吉野川が流れる徳島県と高知県の県境付近は、大歩危・小歩危と呼ばれる断崖の景勝地になっていますが、きれいなドライブイン「West West」がありました。
コンビニとお土産物店、飲食店の他、アウトドアブランド・モンベルのショップがあって、デッキテラス(有料100円)からは座って大歩危渓谷を見下ろすことができます(歩けば川面まで降りていけます)。

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さらに南下して高知県に入り、まっすぐ高知市に入らずにちょっと東へ逸れて、香美市の旧香北町の美良布地区にあるアンパンマン図書館へ。
昭和5年に美良布村信用販売購買利用組合として建てられた建物で、農協などとして使われた後、アンパンマンの作者である漫画家のやなせたかし氏の郷里にちなんで、現在はアンパンマン関係の本などを収蔵した図書館として公開されています。
建物全体や出入口部などあらゆる部分が丸みを帯びており、非常に柔らかい雰囲気の建物です。

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香美市の隣接する香南市の旧野市町は、父方の祖母の出身地で、曾祖父母など先祖のお墓があるので、近くを通ったからにはとお墓参りしました。

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曾祖母のいた老人ホームに行く途中、いつも不思議に思っていた山上の古城風建築。
今回調べてみたところ、シャトー三宝という旧遊園地の施設だったそうです。
今は閉鎖されているようですが、見てみたいなぁ。

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香南市から西に向かうと、すぐに高知市。
この日もGW中とはいえ平日だったので、ビジネスホテルがすんなり取れました。
泊まったのは高知駅近くのビジネスホテル港屋
値段もさることながら、足腰の疲れをほぐしたいと思って、大風呂があるホテルを選びました。

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車を置いて、中心街にあるはりまや橋へ。
日本三大ガッカリ名所の筆頭とも言われるようですが、汚名を返上すべく平成10年に大改修を行なったそうで、昔の橋を再現して下には水を流しています。
昭和50年代前半(小学校低学年)に2年半ほど住んでいた頃の記憶では、道路橋に欄干があるだけで、水なんて流れていないで、道路橋の下は地下歩道だったような・・・。

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この旅行で初めてゆったり夕食を食べるべく、土佐料理のお店「」へ。
4月の愛媛旅行の当初予定では、2泊目は高知に泊まろうと思っていたものの、帰りの遅い飛行機が安いチケットでは取れず諦めたのですが、泊まっていたらここで夕食と思っていたのでした。

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一人なので、皿鉢料理はもちろんのこと、何品も頼めませんでしたが、まずはどろめで一杯。

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そして、鰹のたたき。
今でこそどこででも鰹のたたきが食べられますが、鰹自体の新鮮さが違うのか、藁焼きってのが違うのか、ポン酢が違うのか、はたまた旅の高揚感か(笑)、いやぁとにかく美味しかったです。

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そして、カマスの姿寿司。
量としては半身が理想でしたが、それじゃ姿寿司にならないし、お腹一杯になりましたが、淡泊な身がよく締まっていて美味しかったです。

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そんな感じで飲んで食べて、お腹一杯になったところで、昔住んでいたあたりをうろつき、30年のブランクに驚きつつ、ホテルに戻って眠りについたのでした。


(続く)
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Commented by COOPER99 at 2012-05-27 02:33
鰹のたたきは、西日本で食うと美味いという中間報告がでており
ますがぁ。(^u^)<自分調査>
はりまや橋では、おもいっきりがっかりしたオラですぅ。
Commented by tsuka at 2012-05-27 07:58 x
大歩危・小歩危、綺麗ですよね。
昔、大歩危駅から小歩危駅まで、歩いたことがあります。
何も、なかったですけどね(笑)。
Commented by gosyurin at 2012-05-27 10:04
魔除け。。。面白いですね。

そう言えばおクルマさんも土佐人系なんですね。
私は去年墓参に行きましたが、また行きたくなって来ました(笑)

「司」は大阪の梅田にもお店があって、以前は社用でよく行きました。
Commented by gop at 2012-05-27 16:28 x
徳島ラーメン、「いのたに」で食べましたが、こってり系ですね。
徳島人には御飯のおかずと聞いて納得。
そうそう徳島(鳴門)の人はラーメンに入れるナルトを知らないそう。

ついでにラーメン繋がりで。
知人の従兄弟が鹿児島でラーメン店開いて繁盛してます。
博多キャナルにもあるので、行かれた折には是非。
http://www.tontoro.jp/
Commented by okuruma1970 at 2012-05-27 21:37
〉〉COOPERさん
自分調査が一番確かですよね。
西日本は、カツオ自体がおいしいんですかねぇ。
この「はりまや橋」でも、ガッカリされましたか・・・。
名所たるもの、錦帯橋ぐらい見応えがないとダメですかねぇ。

〉〉tsukaさん
エメラルドグリーンの川面とか渓谷美とか、子ども心に感じたのは土讃線からの大歩危小歩危の車窓でした。
ホントにキレイですよね。
大歩危小歩危を検索すると、駅間を歩かれた方がチラホラとヒットしますが、7・8kmぐらいの適度な距離なのでしょうか?
歩道が整備されていそうですし、目立った観光スポットはなくても、渓谷そのものが見応えありそうですね。
Commented by okuruma1970 at 2012-05-27 22:04
〉〉gosyurinさん
明治期の建物では魔除けに鬼瓦を載せているものを見ますが、昭和初期ぐらいになると遊び心も出てきたのでしょうね。
父方は愛媛と高知、母方は福島と群馬と、完全な雑種ですが(笑)、土佐人系の父方祖母の先祖が一番遡れるようです。
さらに高知には父の転勤で小学校低学年の頃に住んでいたこともあって、馴染み深いです。
見ると、司は都内にもあったんですね。

〉〉gopさん
紀伊水道を隔てた和歌山ラーメンと徳島ラーメンは、確かにこってり系ですね。
卵黄を溶くあたりも、こってり感を中和するためなのかな。
ナルトは鳴門発祥ではないとは意外ですが、確かにのっていなかったですね。
鹿児島ラーメンも、博多・熊本系なのでしょうか?
イメージ的にはこってりしていそうですね。
博多は素通りばかりでなかなか立ち寄れないのですが、時間があればぜひ。
Commented by ROY at 2012-05-29 20:46 x
前回伊勢で、今回四国と、別々の旅行記かと思ってしまいましたが・・・。以前、仕事関係でも高知は何度か行っておりましたが、だいたい毎回鰹のたたきを頂いておりますが(「司」含め)、何故か美味しく感じてしまいますね。理由はご指摘のとおり分かりません(笑)。旧三河邸は、素人目にも面白そうに見えますね。
Commented by okuruma1970 at 2012-05-29 22:24
>>ROYさん
普通の旅行なら、一度に回るエリアじゃないですよね。
まぁ、私の旅行は普通じゃないですから(笑)。
お仕事(土○?)でも、高知へおいででしたか。
県外客は皿鉢料理に連れて行かれるのでしょうが、鰹のタタキが美味しいのは、カツオそのものが新鮮なのが一番でしょうかねぇ。
旧三河邸はスゴそうですよね。
高徳線で徳島到着直前に、間近に見えるそうですよ。
by okuruma1970 | 2012-05-02 22:55 | 洋館探訪記 | Trackback | Comments(8)