VW GOLF(Ⅶ) TSI Highline
2013年 06月 22日
ゴルフは、ご存じの通り、フォルクスワーゲンの屋台骨ともいうべきハッチバック車で、Cセグメントという全長4m+αサイズの基本ともいうべき車です。
このタイプは7代目です。
3サイズは全長4,265×全幅1,800×全高1,460mmで、前モデルのⅥ型より全長+55mm、全幅+10mm(全高は−20mm)とサイズアップしているものの、車重は20kgシェイプアップされた1,320kg(Highline)。
ちなみに、ホイールベースは全長に応じて60mm延長されています。
このⅦ型から、MQBと名付けられた新しいプラットフォーム(車体骨格)を採用しているそうで、全長4m程度の(次期)Poloから4.8m程度の(次期)パサートまで、同じ生産ラインで共通の部品を使って作れるようになっていて、安全性向上や軽量化とともに、効率化によるコストダウンが図られているとか。
側面から見ると、今まで以上に角々した印象。
ヌメヌメしたデザインのⅤ型から、少し直線基調になったⅥ型を、さらにスクエアにしたリアデザイン。
展示車はTSI Highlineといって、当初発売モデルの中では松(最上級)モデルで、バックギアに入れると、VWマークがせり上がって、後方カメラが出てくるそうです(標準装備!)。
エンジンは、Highline(松モデル)だけが1.4Lで、ConfortLine(竹モデル)とTrendline(梅モデル)は1.2Lで、いずれも直噴ターボ(シングルチャージャー)です。
1.4Lは、140PS/4,500-6,000rpmと25.5kgm/1,500-3,500rpmを発揮します。
また、1.2Lともども、アイドリングストップやエネルギー回生システムをといった、BMT(ブルー・モーション・テクノロジー)を搭載しています。
1.4LエンジンはⅥ型にもありましたが、実は新設計だそうで、18PSと5.1kgmパワーアップ(同じシングルチャージャー比)されています。
一方で、定速走行時などの低負荷状態では4気筒中2気筒を休眠させて燃費向上を図るACT(アクティブ・シリンダー・マネージメント)を搭載して、軽量化や空力改善なども寄与しているのでしょうが、JC08モードで19.9km/Lと3.5km/Lも燃費が向上しています。
ちなみに、竹梅モデルの1.2Lエンジンは、パワー・トルクとも同一ながらアルミブロックの新設計らしく、21.0km/Lと2.0km/Lの燃費向上していて、140kgも軽いPolo TSI BMT(21.2km/L)とほぼ同じです。
バンパーのナンバープレート下には、目玉のようなレンズが内蔵されていました。
これは、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)のセンサーで、前走行車との距離を設定すると、その距離を維持して自動で加減速するそうです。
LEDポジションランプとHIDは、Poloと同じくHighlineだけにオプション装着できるそうです。
HIDぐらい、竹グレードにだって付けさせてくれてもいいのに・・・。
オプション料金105,000円ということで、Poloの126,000円よりちょっと安いですが、これはカーブ内側を照らすスタティック・コーナリング・ライトが標準装備されているからなのかな?
リアシートは広くて、シートバックの傾きもちょうど良く、中央席の背もたれを倒すと4人掛け用の肘掛けになって、快適快適。
見た印象が長くなりましたが、いざ試乗。
パシフィック・ブルー・メタリックというキレイな青いボディーで、Highline(松モデル)でした。
乗ってまず静か。
と思ったら、アイドリングストップが効いていましたが、走ってもPoloよりエンジンが遠く感じます。
ただ、アイドリングストップが効くと、エアコンの吹き出しが徐々にぬるくなりましたが、停車時間が長いと吹き出し温度を検知してか、エンジンが再始動しました。
あと、タイヤは17インチ(225/45)を履いているのですが、素晴らしく乗り心地がいい。
わざと段差を乗り越えても、ドスンと来ませんでした。
確認していませんでしたが、ホイールから察するにオプションのDCC(アダプティブ・シャシー・コントロール)というアクティブ・サスペンションを装着していたようです(お値段147,000円)。
面白かったのが、前走行車との距離を維持するACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)で、前走行車の減速に従って、信号停止までほぼブレーキペダルを踏まずに止まりました。
さすがに怖かったので、右足はペダルの上でスタンバイしていましたが・・・。
設定はハンドル内蔵ボタンで少々面倒(数ステップある?)で、アイドリングストップが効くとキャンセルされてしまうのですが、衝突直前まで効かないup!のシティー・エマージェンシー・ブレーキ(スバルのアイサイトも?)と違い、徐々に減速するので怖くありませんでした。
頼りすぎてしまいそうで、怖いですが・・・。
相方の通勤車としては大きいし、生真面目すぎて自分の道楽車にはなり得ない、ということで、当面、我が家では購入候補にならないと思いますが、乗り心地の良さと装備の充実ぶりに感心しました。
少々高い(Highlineで299万円)ですが、排気量やパワーはともかく、トルクは2.5L並みと考えれば、予算が許す人には勧められるいい車だと思います。
ちなみに梅モデル(Trendline)は249万円なので、ワンサイズ下のPolo TSIの装備充実グレードHighline(246万円)と同じエンジンでほぼ同じ値段。
駐車場の制約がなければ、悩むところですね。
試乗といえば、いつもはあまり歓迎されない一見のお店に行かざるを得ないのですが、今回は車を買ったお店なので気軽に行くことができました。
もっとも担当営業氏は、GOLFⅦ契約目前(?)のお客相手に試乗と商談をしていて、説明と試乗は他の方にしていただきましたが・・・(笑)。
さて、この投稿で400回目。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
8年ちょうどにちょっと間に合いませんでしたが、平均すると年50回=週1回。
もっとも、始めた1年目2年目はもっとピッチが早く、最近は年に30回程度ですが・・・。
今までの100回刻みは、100回目はIWCの時計、200回目はReversoの時計、300回目はグローブトロッターの鞄と、物欲記を書いてきたのですが、ネタ切れとタイムリーな記事ということで、今回は試乗記になりました。
その実、アップして数時間経ってから、「しまった」と思ったのですが・・・。
今後もボチボチ続けていきたいと思いますので、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
もうモデルチェンジ!驚きです。
つねに自動車としての先頭を走り続けなくてはならない
このクルマの使命感はもの凄いものを感じる反面
鎧をかぶったゴルフって本来のゴルフなの?
初代の本来の姿にそろそろ戻ってくれないかな~って。
あの必要十分なサイズとオシャレなカタチ、肩の力の
抜けた気軽なファミリーカーに。
かつては、国産車が4年でフルモデルチェンジを繰り返すのに、10年現役の輸入車もザラでしたよね。
GOLFⅤ→Ⅵ→Ⅶは、生産効率向上の関係で通常よりかなりインターバルが短かったようですが、今回のMQB採用で、Ⅶはロングライフモデルになるかもしれません。
このところのGOLFは、普遍的なメートル原器というよりも、イメージリーダーとしての意味合いの方が強いのかもしれませんね。
オシャレなカタチはともかく、必要十分なサイズで肩の力が抜けた気軽なファミリーカーのポジションは、今ではPoloに譲ったのかも(笑)。
最新技術の導入はともかく、取り回しの良いサイズという意味では、日本ではPoloに分がありそうですね。
2018年に11万台という目標に向けて、VWの急拡充は目を見張りばかりです。
同じく道楽車を長らえさせたい私にとっても、GOLFは優等生過ぎて、候補に挙がりませんが・・・。
コメントありがとうございました
GOLF7良かったですよね、実は私も購入候補には
なりませんでした、やはり真面目過ぎ
遊び心は少ないなと思いました
いい車を10台上げなさいと言えば必ず入ります
クルーズコントロールは試したかったです
そして記事400回と間も無く8年おめでとうございます
遊び心はないですが、ハズレはないので、人に勧めるのにいい車ですね。
クルーズコントロールみたいな便利機能は、日本車の十八番のように思っていましたが、最近は輸入車の快適装備も侮れません。
約8年で400回、我ながらよく続いたなぁと思います。
azmoさんをはじめ、多くの方々にご覧いただき、コメントを戴けたおかげです。
ありがとうございます。
306カブリオレの前はゴルフ2でしたが
ゴルフが7になったのも今年の3月まで知らなかった
面白みのないオーナーです(笑)製品としてはお安いクルマだと思います この夏四国往復1500キロを2回走りましたがACCのおかげで疲労感が全然違いました
ゴルフは、本当によくできた車ですね。
出来のいい車ゆえ、グレードとか世代とか、あまり意識させないのかもしれません。
やはり、格上で骨格も刷新されたゴルフ7は、快適性が高いというか、疲れにくいのでしょうね。
いいなぁ。
我が家のポロには、まだまだ頑張ってもらわないとならないですが、次は快適なCセグメントに乗ってみたいものです。