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北陸新幹線開業前に

先週末の日曜日3月1日に、金沢に日帰りしてきました。


来週末3月14日には北陸新幹線が開業し、速達性は飛躍的に高まりますが、旅情という意味で薄れてしまうと思われたので、新幹線開業前にノンビリ旅行をしておこうという考えで、元々は新潟の元同僚と行こうと話していたものの、なかなか予定が合わず、久々の一人旅です。


まずは、東京駅朝7時の上越新幹線Maxとき号に乗り込みました。
上越新幹線の2階建て電車は、6年間毎週末乗っていた通勤電車でしたが、帰京後は全く乗らず、半年以上ぶりでした。

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朝ご飯は肉巻きおにぎり。
さすがに朝7時なので、お茶で(笑)。

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まず向かったのは長岡駅。

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新潟と金沢を結ぶ特急「北越」号に乗り換えました。
東京と北陸を結ぶ最速経路ではありませんが、この列車も北陸新幹線開業とともに廃止されます。
(新潟〜上越妙高間には、E653系で「しらゆき」号が運行されます)

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昔ながらの485系電車をリニューアルした3000番台ながら、今となってはちょっと古めかしい車内ですが、旅情を感じる昔ながらの特急電車も絶滅危惧種です。
既に「いなほ」号はE653系に置き換えられていますが、この485系電車も「北越」号とともに定期運用から外れると思われます。

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7時と8時過ぎで何が違うかともかく、旅情を感じつつ飲み鉄開始。
駅売店でちょっと買って乗り込むつもりが、「北越2号では車内販売がありません」の表示を見て、必要量を買い足して乗り込みました。
カレー風味の柿ピーをあてに、新潟限定ビール「風味爽快にして」と「エチゴビール」。
指定席は山側でしたが、自由席が空いていたので、親不知の景色が見える海側席に移動しました。

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ビールを飲みながら車窓を眺めること3時間弱で、金沢駅に到着。
各駅では大きなカメラを抱えた方々が待ち構えており、車内も直江津までは多かったなぁ。
列車や路線の廃止直前に殺到する「葬式鉄」というらしいですが、こんなに多いんだと初めて知りました。

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金沢駅前には、北陸新幹線開業に合わせて城門のような巨大なモニュメントが建てられていましたが、あいにくの雨模様。

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バスに乗って、金沢くらしの博物館へ。
明治32年に石川県第二中学校として建てられた、尖塔が特徴の下見板張りの校舎です。
見たことがないと思って行ったものの、帰ってデジカメデータを見たら、ありました(苦笑)。

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歩いて石川県立歴史博物館へ。
明治42年から大正3年にかけて建てられた旧陸軍兵器庫で、昭和61年から歴史博物館として公開されていましたが、北陸新幹線開業から少し後の4月17日リニューアル開館を目指し、工事中でした。

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道路を隔てたすぐ隣には、陸軍将校クラブである偕行社の建物も残っています。
漆喰壁に構造材を露出させたハーフティンバーの建物は、明治31年に建てられ、明治42年に現在地に移築されたそうです。

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今回一番スゴイと思ったのが、初めて見た尾張町町民文化館
明治40年に建てられ、屋根上にはシャチホコまで戴いた昔ながらの土蔵造りの商家ですが・・・。

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中はスゴイんです。
白漆喰と重厚な木の組み合わせで、天井蛇腹を巡らすなど洋風で、極め付きはこのアーチ。
建築当初からか増築か、地下に金庫室もありました。
明治~大正築の建物には、外観は和風商家ながら、内部は手の込んだ洋風という建物も散見されますが、この建物もまさにその一例でした。

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最後は、帰りのつまみを探すべく、近江町市場へ。
金沢の台所といわれ、観光地にもなっている有名な市場ですが、休日ということもあり、海鮮丼屋に行列ができているぐらいで、印象ほどではありませんでした。
いくつかつまみを買って、バスで金沢駅に戻りました(雨でなければ、徒歩15分ほど)。

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帰りの列車は、金沢と越後湯沢を結ぶ特急「はくたか」号で、大阪~北陸を走っている「サンダーバード」号と同じ、JR西日本の681系です。
この車両は、まだ比較的新しいので、JR西日本のどこかでまた活躍することでしょう。

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近江町市場で調達したつまみは、鯖棒寿司とホタテ・どじょうの串焼き、コロッケ。
駅で買った飲み物は、ドライプレミアムと金沢百万石ビールのダークエール。
車内販売で追加調達しようと思ったものの、満席の自由席を抜けるのに時間がかかった上に、記念グッズを買う乗客に取り囲まれていたようで、乗っていた車両に来たのは、直江津を過ぎてから・・・。
はくたか車内で追加調達するのは諦めました(涙)。

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北越急行に入ると単線になり、トンネルと豪雪地帯を交互に走ります。
一部区間では国内在来線最速の160km/hで快走し、トンネルの中では耳ツンにもなったりします。

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越後湯沢駅に到着。
681系が越後湯沢駅に来るのも、今週金曜日まで。

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越後湯沢駅では、「はくたか」号車内で追加調達できなかった分を買って、上越新幹線に乗り換えました。
帆立スモークとオニギリをつまみに、ワンパターンながら風味爽快にしてとエチゴビール。

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そんなこんなで、往復は飲み鉄を楽しみつつ、洋館をいくつか見ながら、金沢日帰りしてきました。
このような旅情を感じられる旅の経路がまた減ってしまうのは残念です。

3月14日に北陸新幹線が金沢まで開業すると、東京〜金沢は2時間半ほどに短縮されるので、今度は相方と子供と共に、現地観光を楽しむ旅行に行ってみたいものです。
Tracked from MODERNDAYS at 2015-03-10 22:46
タイトル : 金沢旅行記 2日目其の1 「速すぎた予定」
前回の京都の時の様に、かなり予定を詰め込んだ町歩き。 とはいえ、金沢の町は京都に比べればずっと小さいので、すんなり回れるはず。 今日の予定は、 尾山神社→町民文化館→三田 ...... more
Commented by 妃な香 at 2015-03-10 22:49 x
ひとり日帰り金沢旅、いいですねえ~( ^ω^)
古い記事で恐縮ですが、行った建物がちょっとかぶったので、せっかくなのでTBさせていただきました。
Commented by okuruma1970 at 2015-03-12 20:47
>>妃な香さん
トラックバックありがとうございました。
尾張町町人文化館は予想外の収穫でしたが、10年前にチェックされていたとは、サスガ!
家族連れの外出もいいのですが、興味の向くままという行動ができないので、たまにはこんな一人旅も必要なんですよ。
北陸新幹線が開業すると金沢まで2時間半ですから、ぜひまたどうぞ。
Commented by gosyurin at 2015-03-15 15:03
北越急行の「はくたか」は一度も乗らずじまいでした。まぁ関西人には無縁なルートでしたが。
金沢開業、喜ばしいとは思いますが、日帰り増による宿泊者の減少等が後々でてくるのでは無いかと思います。

あと、サンダーバードしらさぎの運転区間短縮と、北越急行の特急廃止で681/683がかなり余剰になるはずですので、これをどうするのかなぁと。個人的には山陰と南紀の381を無くす為に転用するのでは?と読んでますがさてどう出るか‥
Commented by okuruma1970 at 2015-03-19 22:10
>>gosyurinさん
赤い帯の北越急行車両は、スノーラビットと言うんでしたっけ?
確かに、関東〜北陸のルートですよね。
行きやすくなる分、観光客は増えるのでしょうが、日帰り滞在時間が延びるとビジネス客の宿泊は減るかもしれませんね。

この記事を書くときに、681・683系の転用情報を探してみましたが、公式発表はまだなんですね。
山陰も南紀も振り子が欲しいところでしょうが、背に腹は替えられないのでしょうか。
しかも、北越急行車も譲り受けるとの情報も・・・。
by okuruma1970 | 2015-03-01 22:05 | 国内旅行記 | Trackback(1) | Comments(4)

Peugeot306CabrioletとPorscheBoxster987のオープンカー2台生活だったのがBoxsterを手放したので本当は1台だけ、といいつつただの旅日記かも


by okuruma1970