新潟ドライブ
2009年 05月 10日
その土曜日、仕事が終わってからドライブしてみました。
行き先は、海辺に切り立つ独立峰・弥彦山。
田園風景広がる新潟平野を走ること1時間ほど。
日も傾いてきましたが、何とか明るいうちに麓に辿り着きました。
弥彦山スカイラインという道で、山頂近くまでに登ることができます。
全線センターラインがありますが、上りのアンダーパワーではなくて、下りのブレーキというかタイヤグリップが厳しいという点で、ちょっと勾配がキツかったです。
行って帰ってきたら、あっという間に暗くなってしまいました。
後輩が格安通勤車としてホンダ・ビートを買った(笑)ので、次回は一緒に走りに行ってみようと思っています。
香林堂と大書きされたレンガ蔵のような、旧今井孫市邸洋館です。
明治28年に建てられたというこの建物は、以前大火でもあったのか、塔屋は銅板貼りで、窓には鉄の扉が付けられています。
蔵のように見えますが、実は日本の洋館 第1巻にも掲載されている、本格的な洋館でした。
内部は非公開ですが、本によると1階は壁から上は洋風な畳部屋、2階はシャンデリアが吊られた立派な洋間で、天井には金唐革紙が張られているようです。
洋館の権威である東京大学の藤森教授は、失われた鹿鳴館の空間をしのぶのに一番いい建物、と絶賛しています。
私も拝見してみたいものです。
今も家庭薬の製造販売をしている商店部分を挟んで、同じ今井家が手がけていた旧今井銀行の建物も残っています。
大正9年に建てられた、同じくレンガ造りの建物で、こちらは3階建て。
窓枠は、階ごとに装飾が違えてあり、また銀行らしく1階は金柵付き。
アーチ窓の要石には、なぜか〒マークが刻まれていました。 銀行のはずですが・・・。
極めつけは、出入口上の恵比寿様(?)。
銀行としての商売繁盛を祈念したものか、預金者や取引会社の商売繁盛を願ったものか、いずれにせよ商売繁盛しそうな銀行という感じがしますね。
予想以上に素晴らしい建物に興奮しつつ、次の建物へ。
燕市から近い加茂市の、加茂駅から賀茂上町商店街を進んでいくと、大正4年築の旧賀茂銀行の建物があります。 普通の2階建ての上に、さらに重たそうな付け屋根を載せていて、バランスはイマイチ。
玄関ポーチのコンクリート支柱は、装飾された柱頭付きの立派なもの。
内部も銀行らしく吹き抜けかなと思いきや、2階床がしっかりありました。
タイル貼りではありますが、構造は木造で、長く空き家になっていると思われるため、痛みが激しいのがもったいないところです。
加茂川をさかのぼっていくと、黒水という集落に、旧七谷郵便局の建物があります。
昭和10年に建てられた木造建築で、茶色く塗られている外壁は下見板だけと思いきや、板が縦に張られている竪羽目板、りドイツ壁というのでしょうか砂壁のようになっていたり、窓も開き窓に引き違い窓、上げ下げ窓とバリエーション豊富。
一見地味そうですが、実はかなり凝っています。
建物の前で、一枚。
建物を見るのはこれぐらいにして、隣の五泉市へ。
村松市街から五泉に向けて走っていると、古い電車を見つけたので、ちょっと寄り道。
平成11年に廃止になった蒲原鉄道の車両です。
個人で車両をもらい受けて、県道沿いの私有地に展示しているようでした。
そういえば、廃止直前に乗りに来た覚えが・・・。
車両自体は古めかしいですが、10年前はピカピカだったんですねぇ。
蒲原鉄道はさておき、五泉市に見に来たのはコレ。
SLばんえつ物語号です。
貴婦人と呼ばれるC57型蒸気機関車に牽引される列車で、4月〜11月の週末を中心に、磐越西線の新潟〜会津若松間で運転しています。
朝、寮でグダグダしていたら、ポーーーと汽笛が聞こえて、あぁ週末はSLが走っているんだったと思い出して、眺めが良さそうな場所に見に来ました。
週末は基本的に千葉に帰っているので、見るのはもちろん、汽笛を聞くこともなかったのですが、なかなか迫力がありました。
上り勾配だともっと煙が出るのでしょうが、平らな橋で、煙は気持ちばかりしか出ていないのが惜しいところです。
デジイチだと連写とかできるのでしょうが、8年落ちのデジカメなので、1枚撮れただけ。
普段は止まった建物しか撮りませんが、こういうときはデジイチが欲しくなりますねぇ。
最後に、この日の夕ご飯に食べたのが、新潟のB級グルメ「イタリアン」です。
私も新潟に行って初めて聞いた食べ物ですが、転勤して10ヶ月あまり経って、ようやく食べました。
見た通り、基本はソース焼きそばなのですが、トマトソースが掛かっていて、このトマトソースがイタリアをイメージしているのではないかと思います(笑)。
ベースのソース焼きそばも、太麺でもっちり弾力があって、美味しかったです。
オリジナル・イタリアンの他にも、カレー・イタリアンやホワイト・イタリアンなんてのもあるようなので、追々チャレンジしてみようと思います。
イタリアンは、今回食べた「みかづき」というお店と、長岡を中心とした「フレンド」というお店があるようで、フレンドでも食べてみたいものです。
ちなみに、お店といっても、ショッピングセンターのフードコートに入っているファストフード店みたいな感じです。
そんなこんなで、新潟を堪能できた週末でした。
素敵な風景に出会えますね。
私は鉄道にはあまり興味はないのですがLSの写真って撮ってみたいです。
最後のイタリアンはアド街かなにかで見た事あります
いつもありがとうございます。
306も新潟で活躍してますね。
燕市はホント洋館が多い街なんですね。
きっと昔から栄えた街なんでしょう。
山小屋風の郵便局も素敵ですね。
C57、いいですね~。
大宮にある鉄道博物館では、メインに飾られています。
スパゲッティーとやきそばはどことなく近いですから、
何となく味も解るような気がします。。。
寺泊は学生の頃に行きましたが、新潟転勤後はまだ行っていません。
高速代1,000円になって、休日は県外から押し寄せているとか。
SLの写真は、もうちょっと間近で撮りたかったのですが、帰り道に良さそうなポイントを見つけたので、今度(いつかは?)挑戦してみますね。
イタリアンをご存じとは、実は新潟通ですか?(笑)
>>gopさん
確かにSLのために新潟というのも、ちょっと遠いですよね。
門デフという話も聞いていましたが、よく見ると普通のタイプに戻っていますね。
京福電鉄の正面衝突の関係からか、この手の旧車は絶滅してしまいましたね(涙)。
新潟で306は、普段は通勤、お買い物専用なのですが、ようやく走ったり、見て回ったりと楽しむことができました。
洋館の所在地は、書き方が悪かったので修正しましたが、後の2つはすぐそばの加茂市にあります。
でも、旧今井邸洋館は別格として、この程度の洋館は実は各県各市に残っているんですよ。
未だに鉄道博物館には行けていないのですが、ターンテーブルに載るC57も見てみたいものです。
イタリアンの味はだいたいご想像の通りですが、一つの食べ物にした理由が不可解です(笑)。
旧今井孫市邸洋館は憧れです。
内部は非公開なのが残念ですが、たまには公開されているのでしょうね。
その折には、okurumaさん、どうぞよろしくお願いいたします。
来月、熊本へサッカー観戦に行く予定なので、okurumaさんのHPを参考にしているところです。
車があるうちに、1・2ヶ月に1回ぐらいは見て回りたいものです。
旧今井邸洋館はご存知でしたか?
私は、日本の洋館を持っていても、ほとんど記憶にありませんでした。
自治体や企業所有の建物なら一般公開もあり得ますが、半ば個人所有ですから、一般公開はされていないかも知れませんねぇ。
私も来月6~8日に九州(由布院と天草)に行くんですよ。
どちらをご覧の予定でしょうか?
わたしもほとんど何もできておりません。
今週末は、新型インフルエンザが日本中に蔓延したら帰りますが、関西だけで蔓延していると帰りにくいかも(^^;
せっかくの他の地方に暮らしても、なかなか近所を散策できませんよね。
一人狭い部屋にいても、あまり落ち着かないので、つい帰ってしまいます。
新型インフルエンザの関西偏在による風評被害のようですが、中京地区に広まるのも時間の問題かと・・・(苦笑)。
ともあれ、お気をつけください。
お久しぶりです。
今井家洋館は私もあまりよく知らず、外観を見ても蔵ぐらいにしか見えなかったのですが、調べてみると実はスゴイ洋館のようでした。
内部見学の機会がありましたら、是非教えてください。
よろしくお願いします。
梅雨前のいい季節に、306にも乗ってあげてくださいね。