9月半ばの平日に仕事を休んで、プジョー306で茨城と栃木の洋館を見て回った中で、高部宿の洋館群に驚いた
茨城編に続く、栃木編です。
茨城県の大子町から、国道461号線を走って県境を越えて、栃木県の大田原市へ。
平成の大合併で大田原市に併合された黒羽町エリアですが、元は黒羽藩の城下町だったようです。
那珂川を渡る那珂橋のたもと、河岸段丘の下にドイツ壁の洋館がありました。
2階はグレーのモルタルに凹凸を残したドイツ壁ですが、1階は普通のモルタルで、構造材を露出させたハーフティンバーです。
切り妻屋根のようでいて、屋根裏通気口に雨を入りにくくするためか、端部を少し折り下げています。
全体的に洋風で、窓は手が込んだ桟ですが、引き違い窓でした。
また2階中央部はモルタル壁ですが、花を入れた籐籠を模したような、見事な漆喰細工がありました。
GoogleMapsでは、すぐそばの
くろばね齋藤醫院の写真がこの建物になっているので、病院の古い建物だったのかも知れません。
明治末期に黒羽銀行として建てられた黒漆喰で塗られた土蔵作りの銀行建築は、国の登録有形文化財です。
銀行建築らしく、窓には金柵が取り付けられ、正面の出入扉や2階窓には鉄扉が取り付けられていました。
正面の出入扉は古い戸が使われているようですが、自動ドアに改造されていて、開いたときに覗き込んでみたところ、店内も現代風に改装されていました。
出入口を入った部分には2階が設けられていますが、吹き抜けにはなっておらず、元々だったのか、後に2階床を設けたのか、天井が張られていました。
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