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2日目 マン島へ

1泊しただけでさっさとロンドンを離れ、旅行2日目は空路マン島へ。

ロンドンには、日本からの直行便が発着するヒースロー空港(LHR)を含め5つの空港がありますが、ロンドン市街に最も近いロンドン・シティー空港(LCY)からの出発。
シティー空港へは、鉄道・地下鉄のリバプール・ストリート駅、または地下鉄・DLRのカニングタウン駅からシャトル・バスで向かいます。

DLRとは、ドッグランズ・ライト・レイルウェイズの略で、船を修理していたドッグ群跡の再開発地区を走る、鉄道とトラムの中間のような電車です。 変わった鉄道に興味があるのと、ホテルがDLRの起点タワー・ゲートウェイ駅に近かったので、DLRで向かいました。
なお2005年12月には、DLRがシティー空港まで延伸されます。

2両連接車両が2つ連なった4両編成。 ドア開閉と起動スイッチを押すオペレータはいますが、基本的に自動運転でした。
駅の改札や乗車時の運賃支払いはなく、駅で切符を買うかオイスターカードをかざすだけですが、おそらく抜き打ち検札&高い罰金で歯止めをしてるのでしょう。
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ロンドン・シティー空港は、短い滑走路1本のこぢんまりした空港で、数十〜100人乗り程度の小型機が発着していますが、ブリティッシュ・エアウェイやルフトハンザなどの大手航空会社も乗り入れていました。 まぁ規模としては、日本の地方空港と同じです。
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乗ったのはEuroManxというマン島空港を拠点とする航空会社です。
飛行機の形式はよくわかりませんが、プロペラ双発の高翼機でそれらしいのはATR42で、仏アエロスパシアル社と伊アレニア社の共同開発機だそうです。
本当はEuroManxのロゴが入った白と赤の飛行機が良かったのですが・・・。
片道は1週間以上前なら£98.00(=¥20,000)が、直前だと£163.00に上昇。 ちなみに1週間以上前の往復だと£141.00、早めに往復で買うのがお得なようです。
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さて、マン島ってご存じですか?
イギリス本島とアイルランドの間に浮かぶ島で、面積は淡路島とほぼ同じ572平方キロ、人口は約7万人です。 バイクのTTレースで有名で、1954年にホンダが優勝すると宣言してから1961年に優勝するまでの取り組みは、プロジェクトXでも取り上げられました。 その他の概要はこちらが詳しいと思いますが、イギリスに外交等を有償委託している独立国家だそうです。

離陸が30分ほど遅れたものの、マン島空港(IOM)には1時間ほどで到着。
空港内の観光案内所で、アイランド・エクスプローラー・チケットという、島内のバス・鉄道のフリー切符を購入。 ちなみにお値段は、1日用£10、3日用£20、5日用£30、7日用£35(2005年9月現在)でした。
空港は島南部にあり、中心街(首都?)のダグラスまでは、2階建てバスで30分ほど。 2階から見下ろす車窓は、草原に牧畜というのどかな光景でした。

まずはマン島鉄道に乗るべく、ダグラスの始発駅へ。 レンガ造りの立派な駅舎です。
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駅の待合室で軽食を出していたので、暖まるためもあってスープをいただきました。
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さて、このマン島鉄道は1日4往復だけの運転なのですが、蒸気機関車で運転されていて、蒸気機関車1両に客車3両というのが標準的な編成のようです。
全線単線のダグラス〜南部ポート・エリン間24.4kmを、1時間あまりで結んでいます。
軌間(レールとレールの間隔)は3feet(=914mm)とのことで、日本ではJR等で一般的な1,067mm(=3feet6inch)よりも狭いです。
客車は、ボックス毎に扉があるアンティークな車両で、外からドアをロックしてもらいますが、事実1910年代製とか100年選手級のようです。 ちなみに機関車は1908年製で、もうすぐ100歳です。
というわけで、このマン島、保存鉄道の島でもあるのです。
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金曜日でしたがガラガラではなく、1ボックス定員8人のところ、どこも3人ぐらい乗っていました。
終点のポート・エリンは本当にのどかな港町という感じでしたが、小さな鉄道博物館があり、女王陛下の乗った車両などが展示してありました。 折り返しに1時間ほど時間があるので、十分見られます。
帰路も、ときどき海が見えたり、放牧地の牛や馬などを眺めながら、同じ列車でトコトコ。
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ダグラスに帰り着いたのは5時半頃。
それにしても寒かったです。 おととし9月のスペインをイメージし、半袖中心+長袖2枚で行ったのですが、日本の10月下旬ぐらいを想定して行った方がいいかもしれません。 というわけで、長袖Tシャツとフリース(あわせて£30=¥6,000高い!)を現地購入。

ひとまずホテルにチェックインしようと、プロムナードと呼ばれるダグラス湾沿いのメインロードをトボトボ歩きました。 この通り沿いであることはわかっていたのですが、ホテルHPに地図がなかったので、距離がわからないのでした。
マン島鉄道のダグラス駅から2km弱、エンプレス・ホテルがありました。
HPで見た通り立派なホテルです。 眺めのいいオーシャンビューの部屋ではありませんでしたが、朝食付き2泊で£125.00なら、納得でした。
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とりあえずチェックインと思ったものの、早起きと寒さで疲れ果て、お腹も減ってはいたのですが、そのままウトウトしてしまいました。





Commented by COOPER99 at 2005-09-25 02:44
おぉ、マン島へ行かれたのですか。
TTレースのオンボード映像で見たのと雰囲気が同じだ、当たり前か。
Commented by suze at 2005-09-25 09:48 x
ついにマン島上陸ですか。のんびりした、いいところですよね。
でも飛行機のチケット、思ったより高いんですね。
昔ヘイシャムから船に乗って、荒波で船酔いしながらたどり着いたことを思い出します。
次回行く時は1週間くらい滞在したいな・・・って、そんな時間ほしいです。
Commented by giacomo_pcn at 2005-09-25 10:32
おクルマさん、お帰りなさい!
汚れた英雄の舞台にもなってましたが、こんなに欧州の田園地帯のようなのどかな場所だったんですか。こういう島でグルグルとレースをするなんて、やっぱり伝統や歴史ってすごいですね。。。
Commented by okuruma1970 at 2005-09-25 15:08
>>COOPER99さん
やはりバイク乗りの方には有名ですよね。私は免許ないですが・・・。
なのでレースの様子も知らないのですが、ノンビリしたいい島でした。

>>suzeさん
いろいろ教えていただいたおかげで、楽しむことができました。
飛行機は高かったですけど、短い旅行期間では時間の方が貴重ですからね。
私も、1週間ぐらいノンビリしたいなと思いました。いい島ですね。
Commented by okuruma1970 at 2005-09-25 15:20
>>giacomo_pcnさん
「汚れた英雄」というのを知らなかったのですが、すごいストーリーですねぇ。
 http://wgp.sugoihp.com/hero.html
のどかな田園地帯でもあるのですが、小さな島なのにけっこう起伏があります。
カーブの数もさることながら、アップダウンの激しさもマシン泣かせかもしれません。
1907年開始なのでもうすぐ100周年とのこと。すごい伝統ですね。
Commented by five_senses at 2005-09-26 05:24
私は、イギリスへは17年位前に行ったのが最初で最後です。
5日位居たのですが、ロンドンから出ることをしなかったため、ちょっと後悔しています。地方(田舎)に出るといいでしょうね、きっと。
フランスもパリがほとんどだったしなー。
Commented by okuruma1970 at 2005-09-26 23:45
>>five_sensesさん
17年前だと、古くておもしろそうな車が走ってそうですね。うらやましいなぁ。
私も7年前の初海外はロンドン・パリで、イギリスの田舎は今回が初めてでしたが、
ノンビリしてて良かったです。レンタカーで走れると、さらにいいのでしょうね。
by okuruma1970 | 2005-09-24 22:57 | ヨーロッパ旅行記 | Trackback | Comments(7)

Peugeot306CabrioletとPorscheBoxster987のオープンカー2台生活だったのがBoxsterを手放したので本当は1台だけ、といいつつただの旅日記かも


by okuruma1970