Alfaromeo Giulietta QV
2013年 07月 07日
Giulietta(ジュリエッタ)は、VW Golfと同じく全長4mあまりの5ドア車です。
(全長4,350×全幅1,800×全高1,460mm)
実は昨年2月のデビュー直後に試乗していたのですが、試乗できたのはスプリントというAT車(厳密には自動ツインクラッチ)でした。
Giuliettaについて、諸元や外観など詳しくは当時の試乗記をご覧ください。
その後、6MTのQV試乗車も入ったようでしたが、ようやく乗りに行けたのでした。
子供の相手は楽しいのですが、千葉の自宅にいると一人ではなかなか出歩けないので、出たときは一気に片付けないと(笑)。
さっそくGiulietta QVの試乗車とご対面。
ちなみにQVとは、Quadrifoglio Verde(クアドリフォリオ・ヴェルデ)の略語で、イタリア語で緑の四つ葉のクローバーを意味するそうです。
変速機は6MTで、235PSを発揮する1750ccターボエンジンを搭載しています。
試乗車は右ハンドルでしたが、乗ってまず気付いたのは、酷いペダルレイアウト。
左足を置くスペースがないんです(写真が無くてすいません)。
※こちらのブログに写真が出ています。
以前の輸入車では、右ハンドル化の悪弊でペダルレイアウトが酷いという記事をよく見たものの、最近はほとんど見かけませんでしたが、こういうことなのかと始めて知った次第です。
もっとも、最近は2ペダルのAT車ばかりで、悪弊が目に付かないだけなのかも。
ただし、導入当初は限定車と受注生産だけだった左ハンドルも、今ではカタログモデルとして選べます。
「Giulietta QVに乗りたい」と思うなら、悪いことは言いません、左ハンドルは慣れるので、右ハンドルは止めた方がいいです。
一通りの変速が終わり巡航に移ると、左足の置き場に困りますが、クラッチのつながりに違和感はありませんでした。
ただ、アクセルペダルが一般的な吊りペダルではなくて、オルガン式なのか、なんかちょっと違和感がありました。
まぁBoxsterも最初は違和感を感じましたが、これは慣れるのでしょう。
シフトフィールも、ちょっと引っ掛かりがある割に遊びも多い、実用車レベルで、特に気持ちがいいというほどのものではありません。
トルクは30.6kg・m/4,500rpmもあり、街中を走る分には十分。
ちょっと前が空いたところで、車の性格を切り替えるD・N・Aスイッチを「D」(ダイナミック)にして加速すると、オオッといい感じ。
「D」ではブーストアップが効き、トルクが太るのは記憶にありましたが、調べてみると13%アップの34.7kg・mが、1,900rpmという低回転から出るんです。
どおりで、下からトルク感があると思いました。
ただ、営業氏いわく「楽しいんですが、ずっと『D』にしておくと、燃費が・・・」とか。
ちょっとクネッた試乗路では、加速してからカーブに飛び込んでみましたが、そこそこ足は固められ、適度にロールしながら、すんなり走り抜けました。
天下のアルファのスポーツモデルですから、当たり前ですね。
「けっこうイケイケな運転されますね」と言われてしまいましたが・・・(苦笑)。
ホイールは18インチですが、ガチガチではないものの、街中では少々ゴツゴツ感じた場面もありました。
【いいところ】
・「D」でのトルク感
【イマイチなところ】
・ペダルレイアウト(右ハンドル)
・シフトフィール
【総評】
「D」でのトルク感は良かったけれど、前回も書いた通り、道楽車にしては普通すぎるところがネックでしょうかねぇ。ペダルレイアウトは左ハンドルを選べば解消されるのでしょうが、後述する仕様が盛り込めれば、もう一歩近づくかなぁ。
DMを見て、実はちょっと気になった追加仕様がありました。
ボディーカラーにメタリック・レッドが追加されたのでした。
Giulietta導入当初の50台限定車「Quadrifoglio Verde Alfisti」にあった、コンペティション・レッドがキレイだなぁと思っていたのですが、通常モデルではレッドはソリッドのみ。
今回追加されたメタリック・レッドは、8Cと同じ手の込んだコンペティション・レッドとは違うようですが、306でも選んだように、ワインレッドというかメタリックレッドって個人的に好きなんですよねぇ。
シートカラーとの組合せ(赤シートとは組み合わせられない)にもよりますが、Giulietta全グレードに設定されたのはうれしいことです。
もう一つが、Classicaというグレードの追加。
このグレードの登場に合わせて、メタリック・レッドも追加されたのですが、このシートカラー!
前回試乗時にMitoで見た、ナチュラルカラーのレザーシートにクラクラ惹かれましたが、Giuliettaにも導入されました。
が、残念ながら、この「Classica」という1400cc・TCTモデルのみ。
それにしても、いい色だなぁ。
QVにこのシートがあれば・・・、なんて無い物ねだりでしょうか。
ただ、しばらく実車を見ないで、ネット広告の写真ばかりを見ていたら、もう少し低く身構えたデザインだと刷り込まれてしまっていたんですが、やっぱり結構カタマリ感というかズングリムックリしているんですよねぇ。
(嗜好がバレているらしく、よく表示されてました、苦笑)
生活感が強い車は道楽車として避けたい傾向にありますが、彼の地ではGolfと戦わなければならないのでしょうから、居住性も大切な要素なのでしょうね。
今回同乗してくれた営業氏は、前回試乗したときの方とは違いましたが、30歳前後ぐらいと思しきそこそこ若いのに、gopさんと同じ117クーペに乗っているとか。
ただ、普段はFIATをメインに扱っているのか、アルファの知識はもう少しガンバレでしたが・・・。
プジョーRCZを試乗したときに、最近多い排気量1.5L前後のターボエンジンより、306のような2L・NAエンジンのトルクの出方の方が、自分は好きなんだと気付きました。
低排気量ターボエンジンがイマイチ好きになれないのは、低速トルクが細いからか、トルクが一定で盛り上がりに欠けるからか、または別にあるのか、正直良くわかりません。
それより少し大きな排気量(1750cc)のこのQVはどうなんだろうと興味を持っていましたが、そこそこ楽しそうだと思ったものの、もしかしたらメーカーのセッティングの問題だけだったりして。
明るい赤はチョット恥ずかしいので、プジョーでいうところのルシファーレッドが良かったのですが、最近はこの手の赤は少ないようで。
アルファ全般か、果てはフィアット系全般もなのかはわかりませんが、少なくともジュリエッタQV(6MT)のRHDペダルレイアウトは、良くなかったです。
車としてトータルは、もちろん306よりもはるかに出来がいいですが・・・(笑)。
以前は多かったワインレッドも、おっしゃるように最近見ないですね。
>>HFさん
試乗に行くと普段は浮かれて、新しい車の出来に感心することばかりでしたが、どうもこのペダルレイアウトだけは・・・。
四肢が常に触れるものですから、余計に感じたのかもしれませんね。
(アルファも含め)フィアットやプジョー(シトロエン)は程度の差こそあれ、そんなものではないでしょうか?
未だ、ワイパーで右側の拭き残しがあったり。
その分、価格に反映させてでも良いので、rhd仕様はしっかり作ってほしいですね。
ようこそいらっしゃいました。
確かに、イタフラメーカーから見ると、右ハンドル市場は微々たるものでしょうから、そんなものなのかも知れませんね。
過去の試乗記を見返してみると、右ハンドルのMTはMitoとLuteciaRSだけで、どちらもことさら酷い記憶はありませんでした。
ドイツメーカーのように、基本設計から右ハンドル化もきっちり詰めておいてほしいものですね。
ちなみに、ぽぽぽ!さんはどういったお車にお乗りなのでしょうか?
私は、3台20年を通して左ハンドル・マニュアル主義者です(笑)。
Peugeot306Cabrioletとは、いい車にお乗りですね。私も、Peugeot205GTI(左、MT)
Alfa147(左、MT)
Alfaromeo Giulietta QV(左、MT)と、20年近く左、MTです。
ジュリエッタの右ハンドルはかなり問題ありだと思います。
MITOも足元はタイトですが、フットレストはあるので、やれば出来ると思うのですが…。
それと、ALFAのMTは今年いっぱいで終了らしく、全てTCTになるという話をディーラーで聞きました。
ALFAよおまえもか…という感じで残念です。
ようこそいらっしゃいました。
乗り継がれている車は、私も気になってみな試乗しているので、ebi147さんのお好みに近いです(笑)。
次もLHDと考えられていたのではないかと思いますが、そうでなくてもGiulietta・RHDのペダルレイアウトはちょっと・・・ですよね。
かくいう私も、次もLHD・MTと思っていますが、選択肢がなくて悩ましいです。
MitoもGiuliettaも、MTが終わりですか・・・。
本当に残念ですね。
新LuteciaはRSも含めDCT一本のようですが、ツインクラッチの性能が上がり、MT派の多くも満足してしまったのでしょうか?
GiuliettaQVの感想などお聞かせいただきたいものです。
最近ネタ切れで更新ペースが鈍いですが、また見にいらしてください。