佐渡旅行
2013年 11月 16日
職場有志7人での旅行でしたが、新潟で働き始めて5年半ほど経つ中で、それ以前も含めて佐渡へ行くのは初めてでした。
行ったのは、11月16日(日)〜17日(月)の1泊2日です。
金曜日の夜に千葉の自宅に帰り、いちおう2泊したものの、朝5時過ぎには家を出て、日曜日の朝一番の上越新幹線に乗り込み新潟へ。
バスに乗って、信濃川河口にある佐渡汽船ターミナルへ。
佐渡汽船の新潟〜両津航路の船は、5000トン級で全長130mほどのカーフェリーです。
(写真は曇天ですが、別の日にコンベンション施設「朱鷺メッセ」から見下ろしたもの)
9:25に新潟を出港して、佐渡の両津港に着くのは11:55、2時間半の航路です。
ちなみに、同じ佐渡汽船がジェットフォイルも運航しており、その所要時間はわずか1時間5分。
約30分後(10:00)に出港したジェットフォイルが、1時間前には着いてしまうそうで、私は気付きませんでしたが、追い越していくところも見られたとか。
新潟らしくなのか、離島航路では当然なのか、2等船室でも一般室のほかに『禁酒室』もありましたが、我々は一般室へ。
桟敷で車座になり、朝からお約束の酒盛りが・・・。
以前は山小屋合宿でローストビーフを作っていたアウトドア好きな上司が、手の込んだツマミをいろいろと仕込んできてくれました。
飲み物も、ビールからワインに。
この日は快晴で海は凪いでおり、ほとんど揺れず快適な航海でした。
佐渡の両津港に到着すると、すぐにレンタカーに乗り込みました。
向かった先は、北端の景勝地二ツ亀。
よく晴れていて、水平線までよく望めました。
昼ご飯を食べずに一同レンタカーに乗り込んだので、ちょっと遅い昼食。
ドリンクも忘れずに(笑)。
そして、今宵の宿「ファミリーオ佐渡相川」に到着。
着いたときには残念ながら曇っていましたが、晴れていれば夕陽を望める全室オーシャンビューです。
夕食は、お刺身だけが配膳され、あとはビュッフェスタイル。
地の魚介類なのか、正直良くわかりませんでした。
さざえの壺焼きは海辺の宿らしいメニューでしたが、あとはまぁ普通でした。
新潟近辺の自宅を7時過ぎに出てきた同僚は遅くまで飲み続けたそうですが、4時半起きのわたしは酔いが回り、早々に戦線離脱しました(苦笑)。
翌朝もビュッフェスタイルの朝食をとって、9時に出発。
まず向かったのは、史跡 佐渡金山。
事務所跡なのか立派な門がありましたが、紅葉がキレイでした
初めての方にオススメという、江戸時代の坑道を再現した宗太夫抗を見学。
木枠で土留めされた坑道は、いかにも古い雰囲気です。
ところどころに動く人形が置かれ、当時の作業の様子を再現していました。
「外に出てぇ〜、酒も飲みてぇ〜、馴染みの女に会いてぇ〜」なんて声も(笑)。
続いて、無名異焼という、佐渡の焼き物(陶器)の体験工房「技能伝承展示館」へ。
佐渡金山から掘り出される酸化鉄を多く含んだ土が、焼き物に適していたことから、始まったものだとか。
既にこねて塊になった土を、ロクロで形にする体験をしました。
手の置き方や組み方、凹みの作り方や高さの作り上げ方など、レクチャーを受けながら、土と数十分格闘しました。
7人のうち4人が体験し、こんな感じで形になりました。
ちなみに私が作ったのは一番右のもので、小さなビアカップのつもりです。
高さ15cmぐらいになりましたが、乾燥と焼成を終えて送られてきたものは、2/3ぐらいに焼き固められていました。
ちなみに、ロクロ体験は焼成までやってもらって1,830円で、追加で送料が必要になります。
職場に送ってもらって4等分したので、1人あたり150円ぐらいで、計2,000円というところでした。
この技能伝承展示館は、鉱山の浮遊選鉱場跡のそばにあり、その威容もスゴかったです。
採掘して選別廃棄した石を、技術が向上したその後に再度処理して、金銀を取り出した施設のようですが、以前見た神子畑選鉱所跡と似た雰囲気でした。
この一角には、当時の火力発電所のレンガ建築が残されていました。
当時としては一番の防火建材だったレンガは、電力施設に多く使われていました。
また、この選鉱所を管理する事務所の建物もあり、現在は相川郷土資料館として公開されています。
佐渡金山は徳川幕府から御料局に引き継がれたようで、その佐渡支庁として建てられた建物を転活用していました。
その奥にあった文書館は、大正2年に旧相川銀行として建てられた建物を移築してきたようですが、痛みが目立っていたものの、なかなかな一品でした。
最後はレンタカーで両津港に戻り、12:40発のフェリーで新潟港へ。
(写真は、1日目に両津港に着いたとき撮ったもの)
帰りの船内でも、反省会。
桟敷席はカーペット敷きですが、飲み物がこぼれて汚れるのを防ぐため、置いてある古新聞を敷くよう決められているようです。
曇天ながら2.5mの波でさほど揺れず、船酔いもせず帰れました。
滞在は実質1日でしたが、飲んで飲んで、洋館らしき建物も見られて、まずまずの佐渡旅行でした。